「貯金はいくらある？」と聞かれたとき、あなたはどこまでを含めて答えますか？銀行預金のほか、積立NISAや投資信託、iDeCoなども資産として保有している人も多い現代。この記事では、貯金と資産の違いを明確にしながら、積立NISAなどの金融商品が貯金に含まれるかどうかを解説します。
「貯金」と「資産」はどう違う？
一般的に「貯金」とは、銀行や郵便局の口座に預けられた現金のことを指します。すぐに引き出せる性質から、生活費や緊急時の資金としての役割を担っています。
一方「資産」とは、現金だけでなく株式や投資信託、不動産なども含めた経済的価値を持つすべての保有財産を意味します。そのため、積立NISAやiDeCo、持ち家、車なども資産に該当します。
積立NISAは貯金に含まれるのか？
結論から言うと、積立NISAは一般的に「貯金」には含まれません。理由は以下の通りです。
- 現金ではなく金融商品：積立NISAは投資信託やETFを買い付ける制度であり、現金ではなく価格変動する資産です。
- すぐに引き出せない：解約（売却）にはタイムラグがあり、即時引き出せる性質がありません。
- 投資リスクがある：元本保証がなく、資産価値が上下する可能性があります。
そのため、金融機関や家計簿アプリなどでも「貯金」と「投資」は別項目で表示されることが一般的です。
家計管理における「貯金」と「資産」の扱い方
家計を管理するうえでは、「流動性」と「目的」に応じてお金を分類するのがポイントです。
- 貯金：いつでも引き出せる緊急用資金（例：普通預金、定期預金）
- 投資資産：将来の資産形成を目的とした長期資金（例：積立NISA、iDeCo、株式）
たとえば、生活防衛費として6ヶ月分の生活費を現金で確保し、それ以上は積立NISAや投資信託に振り分けるといったバランス管理が有効です。
金融機関や住宅ローン審査での扱いの違い
住宅ローンの審査などでは、「貯金＝すぐ使える資金」と見なされます。そのため、積立NISAやiDeCoに積み立てていても、審査上の自己資金には含まれないことが多いです。
ただし、保有資産として総合的に評価されることもあるため、資産額全体の把握と明示はプラス要素となります。
まとめ：目的に応じて「貯金」と「資産」を使い分けよう
「貯金」と「資産」は似て非なるもの。積立NISAなどの金融商品は将来に向けた資産形成には非常に有効ですが、「貯金」とは区別して管理することが大切です。流動性、目的、リスクなどを踏まえたうえで、バランスよくお金を配置し、安心で豊かな家計を目指しましょう。
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