終身保険に満期はない?35年後にお金が戻らない理由と対処法を解説

生命保険

長年にわたり保険料を支払ってきたにもかかわらず、満期時にお金が戻らないと聞くと驚かれる方も多いでしょう。特に終身保険に関しては、その仕組みを正しく理解していないと、期待外れの結果になることもあります。この記事では、終身保険の特徴や解約返戻金の有無、そして今後の対応策について詳しく解説します。

終身保険とは?

終身保険は、被保険者が亡くなるまで一生涯にわたって保障が続く生命保険の一種です。契約者が死亡または高度障害状態になった場合に、保険金が支払われます。保険期間が一生涯であるため、定期保険のような「満期」は存在しません。

ただし、保険料の支払い期間(払込期間)は設定されており、例えば「60歳まで」や「35年間」などと決められています。この払込期間が終了しても、保障は継続されます。

満期保険金と解約返戻金の違い

終身保険には「満期保険金」はありません。満期保険金とは、保険期間が終了した際に受け取るお金のことで、主に養老保険や学資保険などに存在します。

一方、終身保険には「解約返戻金」があります。これは、契約者が途中で保険を解約した場合に受け取ることができるお金です。解約返戻金の額は、契約期間や支払った保険料の総額、契約内容によって異なります。

解約返戻金がない場合の理由

解約返戻金がない、または少ない場合、以下のような理由が考えられます。

  • 低解約返戻金型終身保険:保険料を抑える代わりに、払込期間中の解約返戻金を低く設定している保険です。払込期間終了後は返戻率が上がることが多いですが、契約内容によって異なります。
  • 無解約返戻金型保険:解約返戻金をなくすことで保険料をさらに抑えた保険です。解約時にお金が戻らないため、資産形成には向いていません。
  • 契約初期の解約:契約から間もない時期に解約すると、解約返戻金が少ない、またはない場合があります。

今後の対応策

解約返戻金がない場合でも、以下のような対応策があります。

  • 契約内容の確認:保険証券や契約書を確認し、解約返戻金の有無や額を把握しましょう。不明点があれば、保険会社に問い合わせることをおすすめします。
  • 保障の継続:解約せずに保障を継続することで、将来的に死亡保険金を受け取ることができます。家族への保障を重視する場合は、解約せずに契約を続ける選択肢もあります。
  • 保険の見直し:現在の保険が自身のライフプランに合っているかを再評価し、必要に応じて他の保険商品への変更を検討しましょう。

まとめ

終身保険は一生涯の保障を提供する保険であり、満期保険金は存在しません。解約返戻金の有無や額は契約内容によって異なり、特に低解約返戻金型や無解約返戻金型の保険では注意が必要です。契約内容をしっかりと確認し、自身のライフプランに合った保険選びを心掛けましょう。

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