「欲しいと思ったら買ってしまう」「収支を記録しても無駄遣いが止まらない」──そんな悩みを抱える高校生は少なくありません。お金の使い方は、将来の人生にも大きな影響を与える大切な習慣のひとつです。本記事では、バイト代7万円を毎月ほとんど使い切ってしまう状況から抜け出すための具体的な対策と心構えを解説します。
まずは“無駄遣い”の定義を明確にしよう
「無駄遣い」とは、自分の将来や目標にとって価値を感じない支出のことです。お菓子やジュース、雑貨なども“自分にとってのご褒美”や“趣味”であるなら、完全に無駄とは言えません。
大切なのは、何にいくら使ったかを“感情”とセットで記録することです。たとえば、「ジュース300円→気晴らしになった(〇)」「ガジェット8000円→結局使っていない(×)」といったように振り返ると、自分にとって本当に満足できたお金の使い方が見えてきます。
「つい買ってしまう」を防ぐ仕組み作り
意志の力だけで浪費を防ぐのは非常に難しいものです。そこで重要なのが「買えない仕組み」を作ることです。
- 買い物専用のプリペイドカードに1週間ごとの予算を入れる
- 財布には1日分の予算しか持ち歩かない
- Amazonや楽天のアプリをスマホから削除する
このような「物理的な制限」は、心理的な抑止力にもつながります。
欲しい気持ちを“逃がす”テクニック
欲しい物を見つけたときは、即購入せず、「買いたいリスト」アプリにメモする習慣をつけましょう。数日後に見返しても欲しいと思えるなら、それは本当に必要なものかもしれません。
また、ネット通販の「カートに入れる」→「即購入」ではなく、「お気に入り登録だけしておく」のも効果的です。
毎月“ご褒美予算”を作る
無駄遣いをゼロにするのではなく、“自由に使ってOKな金額”を最初から設定しましょう。たとえば、「月1万円までは完全自由」とすれば、ストレスを感じにくく、衝動買いも減らせます。
さらに、「このご褒美予算で何を買ったら一番うれしいか?」と考えること自体が、自分の価値観を育てる訓練にもなります。
将来の目標に“お金”を結びつける
「将来何にお金を使いたいのか?」を具体的に想像してみましょう。旅行、パソコン、進学費用など、未来の自分のための目的があると、「今のお金を残す理由」が生まれます。
おすすめは「目標貯金」を始めること。たとえば、「大学入学時に10万円貯める!」など明確な目標を立て、専用の貯金箱やアプリで管理しましょう。
まとめ:無駄遣いは習慣、対策も習慣
無駄遣いの習慣は誰にでもありますが、「感情と支出を結びつけて記録」し、「仕組みで防ぎ」「ご褒美で緩和し」「将来の目標で動機づけ」ることができれば、少しずつ改善していけます。
お金との付き合い方は一生続くテーマ。高校生のうちに向き合い始めたあなたは、すでに大きな一歩を踏み出しています。
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