うっかり間違って送金してしまった——そんな事態は誰にでも起こりうるものです。焦らず正しい手順を知っておくことで、トラブルを最小限に抑えることができます。
まず確認すべきこと:振込先と金額
誤って振り込んだことに気づいたら、まずは振込先の口座名義や金額が間違っていないかを再度確認しましょう。取引明細や通帳、ネットバンキングの履歴を見て正確に把握することが重要です。
振込先が知人や取引先の企業である場合は、直接連絡して返金対応をお願いするのも一つの手段ですが、第三者であったり、連絡が取れない場合は銀行を通す必要があります。
銀行に連絡して「組戻し」の手続きを
金融機関では「組戻し(くみもどし)」という制度を利用することで、誤振込の返金を申請できます。これは、振込が完了した後でも銀行を通じて相手の同意があればお金を返してもらえる制度です。
組戻しを行うためには、誤って送金した銀行の窓口やコールセンターに連絡し、正式な申請を行います。組戻し手数料として1,000円〜3,000円程度かかることが多いです。
相手の同意が必要になる点に注意
注意したいのは、組戻しによる返金は「相手の同意」が必要という点です。つまり、受取人が応じてくれない限りはお金が戻ってこないリスクもあります。
そのため、誤送金に気づいたらできるだけ早く動くことが大切です。特に、相手が気づかずにすでにお金を使ってしまっていた場合、返金が難しくなるケースもあります。
企業への誤送金なら、まず企業に連絡を
もし誤って企業などの事業者に送金してしまった場合は、銀行に連絡する前にその企業のカスタマーサポートや経理部に直接連絡するのも有効です。
多くの企業はこのような事案に慣れており、正当性が認められれば比較的スムーズに返金対応してくれるケースもあります。
返金までにかかる日数と注意点
組戻しにかかる日数は数日から数週間です。手続きが長引く場合もあるため、こまめに進捗を確認しましょう。また、万が一返金に応じてもらえない場合には、弁護士など法律の専門家に相談する選択肢も視野に入れましょう。
まとめ:間違えたらすぐに行動するのが鍵
誤送金は誰にでも起こりうるトラブルです。気づいたらすぐに銀行に連絡して、組戻し手続きに入るのが最も確実な対応です。相手の協力が必要になる場面もあるため、丁寧かつ迅速な対応が重要になります。
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