1980年代から1990年代初頭にかけて契約された生命保険の中には、現在では考えられない高い予定利率が適用されているものがあります。これらは「お宝保険」と呼ばれ、特に解約を慎重に考えるべき価値ある保険とされています。
お宝保険とは何か?
お宝保険とは、主に1980年代から1990年代初頭に契約された、予定利率が高い貯蓄型の生命保険を指します。例えば、1985年から1990年にかけては予定利率が5.5%から6.25%と非常に高く設定されていました。これにより、同じ保険料でも現在の保険商品よりも高い返戻金が期待できます。
特に終身保険、養老保険、個人年金保険などの積立型保険が該当し、これらは契約時の予定利率が満期まで適用されるため、長期的に見ても非常に有利な条件となっています。
お宝保険の見分け方
自分の保険が「お宝保険」に該当するかを確認するには、以下のポイントをチェックしましょう。
- 契約時期が1980年代から1990年代初頭である
- 保険の種類が終身保険、養老保険、個人年金保険などの貯蓄型である
- 予定利率が3.75%以上である
保険証券や契約内容のお知らせに記載されている予定利率や契約日を確認することで、該当するかどうかを判断できます。
お宝保険を解約すべきでない理由
お宝保険を解約すると、以下のようなデメリットがあります。
- 高い予定利率による運用益を失う
- 同じ条件の保険に再加入することができない
- 新たに保険に加入する際、年齢や健康状態によっては保険料が高くなる、または加入できない可能性がある
特に現在の超低金利時代において、予定利率が高いお宝保険は非常に貴重な資産となります。
お宝保険の活用方法
お宝保険を最大限に活用するためには、以下の方法があります。
- 払済保険への変更:保険料の支払いを停止し、保障内容を維持する方法です。
- 一部解約:必要な資金を確保しつつ、残りの保険を継続する方法です。
- 契約者貸付制度の利用:解約せずに資金を借り入れることができます。
これらの方法を活用することで、保険のメリットを維持しながら、柔軟に資金計画を立てることが可能です。
まとめ
35年前に住友生命の終身保険に加入された方は、その保険が「お宝保険」である可能性が高いです。高い予定利率による運用益や、現在では得られない有利な条件を考慮すると、解約は慎重に検討すべきです。保険証券を確認し、不明な点があれば専門家に相談することをおすすめします。
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