突然の預金残高変動にどう対応すべきか？冷静に対処するためのチェックポイント

通帳記帳やATMの利用時に、預金残高が想定外の金額になっていた場合、多くの人が驚きと不安を感じるでしょう。特に「思っていたより残高が少ない」「身に覚えのない入金がある」といった場合、冷静な判断が必要です。この記事では、預金残高に異変があったときの正しい対応方法と注意点について解説します。

まず確認すべきは明細と取引履歴

預金残高が減っていると感じた場合、最初にすべきは直近の入出金明細の確認です。通帳やインターネットバンキングで、どのような取引がいつ行われたのかを把握しましょう。

特に定期的な自動引き落としやクレジットカードの利用額、家族や自身の忘れていた振込などが原因となっているケースがよくあります。

取引履歴にまったく心当たりのない出金や振込がある場合は、すぐに口座を管理している銀行に連絡してください。三井住友銀行や他のメガバンクでは、24時間体制で不正取引の相談を受け付けています。

注意：通帳に記載されていない現金引き出しが実際にあった場合は、通帳更新の不備やシステムトラブルの可能性もあります。窓口または電話で履歴の再確認を依頼しましょう。

「1,000万円を超える残高があって驚いた」というケースでは、以下の可能性が考えられます。

このような場合、勝手に引き出して使ってしまうと「不当利得」や「横領罪」に問われるリスクがあります。銀行または警察に速やかに報告しましょう。

ATMの明細や通帳の印字が古く、最新の情報が反映されていない可能性もあります。特に月初や祝日明けには、システム反映が遅れることも。スマホアプリやネットバンキングを併用してリアルタイムの残高を確認すると安心です。

「ラッキー！」と思って一気に使ってしまう前に、そのお金の出どころが正当なものか確認しましょう。誤って使ってしまった場合でも、返金を求められれば法的なトラブルになることがあります。

実際に、誤送金に気づかず使ってしまい、後日裁判沙汰となった事例もあります。

預金残高が増減していた場合は、まず落ち着いて履歴を確認し、次に銀行へ問い合わせを。金額が大きい場合や不正の可能性がある場合には、速やかに対応することが自身を守る行動になります。安易に「得した」と思って使わず、正しい情報を元に慎重に対処するようにしましょう。