手取り収入に見合った支出を保ちながら趣味も楽しむことは、生活の充実度を高めるうえでとても重要です。今回は、手取り21万円の中で週1万円、月に約4万円を趣味に使う生活が現実的かどうか、そして賢く趣味を楽しむ方法について解説します。
手取り21万円に対する支出バランスとは
まずは、一般的な家計の支出バランスを見てみましょう。総務省の家計調査によると、単身世帯の平均支出配分は以下のようになっています。
- 家賃:手取りの30%(約6.3万円)
- 食費:15〜20%(約3.2〜4.2万円)
- 通信・光熱費:10%(約2.1万円)
- 交際・趣味・娯楽費:10〜15%(約2.1〜3.2万円)
- 貯金:10〜15%
この基準から見ても、月4万円(20%近く)を趣味に使うのはやや多めではありますが、全体のバランスが取れており、2万円の黒字が出ているのであれば、家計としては破綻していないと判断できます。
趣味代の使い方が満足度と直結する
趣味への支出が「浪費」ではなく「自己投資」と言えるのであれば、それは十分に価値のある支出です。たとえば、週末のライブやスポーツ、創作活動などがストレス解消や人間関係の充実につながっているなら、それは生活の質を高める重要な要素です。
ただし、支出の内容が「惰性」や「依存」に近い状態になっている場合は見直しが必要です。支出ごとに「満足度はどうだったか?」を振り返る習慣を持つと、より有意義な使い方が見えてきます。
貯金ができているかが健全性のバロメーター
月に2万円でも継続的に貯金できているというのは、非常に良いサインです。年間で24万円の貯金が可能となり、急な出費やライフイベントにも備えることができます。
また、会社の財形貯蓄やNISA・iDeCoなどを利用することで、より効率よく資産形成を進めることも可能です。趣味と貯蓄のバランスをうまく取ることが、精神的な安定にもつながります。
改善の余地があるとしたら食費かも
質問文にあるように「食費がやや高め」という点は、見直しの余地がある部分です。たとえば、外食頻度を月に数回減らす、作り置きを活用する、業務スーパーやネットスーパーでコスト削減するなど、少しの工夫で月5,000〜1万円程度の節約も可能です。
浮いた分を貯金に回したり、趣味に使っている金額の一部を将来のために残すなど、柔軟な運用を意識してみましょう。
まとめ:趣味は悪ではない、バランスが大切
手取り21万円の中で週1万円を趣味に使う生活は、支出バランスが破綻していない限り問題ではありません。大切なのは、自分の価値観に合った使い方をしているか、そして将来への備えも並行して行えているかどうかです。
趣味が人生の潤いであることは間違いありません。今後も、収支のバランスを確認しながら「満足度の高いお金の使い方」を目指していきましょう。
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