傷病手当金請求書における報酬支払いの基礎となる期間の記載方法

傷病手当金を請求する際に記載する「報酬支払いの基礎となる期間」は、請求において重要な要素となります。正しい金額を記入しないと、手当金の支給に影響が出る可能性があるため、注意が必要です。本記事では、請求書に記載する金額がどの項目に該当するのか、給料明細書の「支給額」や「控除等の差引支給合計」の違いについて解説します。

傷病手当金の基礎となる期間とは

傷病手当金は、働けない期間に対して支給されるもので、その支給額を算出するためには、過去の給与額を基に計算する必要があります。この際、基礎となる期間に関する金額の選定が重要です。

基本的には、傷病手当金の請求書に記載する金額は、その人が通常受け取るべき「報酬」の金額に基づいて計算されます。正しい金額を記載することで、手当金の支給がスムーズに行われます。

支給額と控除等の差引支給合計の違い

給料明細書に記載されている金額には、いくつかの種類があります。特に重要なのは「支給額」と「控除等の差引支給合計」です。これらは似ているようで異なり、傷病手当金の請求書にはどちらを記載すべきかを理解することが必要です。

「支給額」は、基本的に税引前の総支給額を指します。つまり、会社から支払われる全額の給与です。一方で、「控除等の差引支給合計」は、社会保険料や税金などの各種控除を差し引いた後の実際に手元に支払われる額です。

傷病手当金の基礎となる期間の記載方法

傷病手当金を請求する際には、基本的に「支給額」を基に計算します。これは、税金や社会保険料などを差し引く前の金額です。なぜなら、手当金は労働契約に基づく報酬額を基に支給されるため、実際の手取り額ではなく、全額の支給額を基にするからです。

したがって、給料明細書の「支給額」を傷病手当金請求書に記載するのが正しい方法です。もし記載を間違えると、手当金が過少または過剰に支給される恐れがあります。

実際の記載例と注意点

例えば、給料明細書における「支給額」が30万円、控除後の「差引支給合計」が25万円の場合、傷病手当金請求書には30万円を記載します。これが、基本的に正しい記載方法となります。

注意点として、万が一記載を誤ってしまうと、手当金が正しく支給されない場合があります。そのため、記入前に給料明細書の内容をしっかり確認し、疑問点があれば勤務先の人事部門や健康保険組合に問い合わせることをお勧めします。

まとめ：傷病手当金請求書の記載について

傷病手当金の請求書において、報酬支払いの基礎となる期間には「支給額」を記載することが基本です。これは、税引前の総支給額を基にして手当金が計算されるためです。

記載に不安がある場合は、給料明細書をよく確認し、不明点を早めに解決しておくことが大切です。正確な金額を記載することで、傷病手当金の支給がスムーズに行われることを確実にしましょう。