本俸と手当の違いと給与からの差し引かれる社会保険料について解説

給与明細には「本俸」や「手当」など、いくつかの項目が記載されています。これらの意味や、最終的に手取り額がどのように決まるのかを理解しておくことは大切です。特に、給与明細が複雑に見える場合もありますので、詳細をしっかり把握することが重要です。

本俸とは？基本給との違い

「本俸」とは、基本給のことを指します。基本給とは、働くことで支払われる最も基本的な給与額であり、職務内容や職種、経験年数などに基づいて設定されます。

この本俸が、月々の給与の基本となります。例えば、質問にある「本俸162,000円」という部分は、従業員の基本給にあたる額です。

給与明細に記載される「手当」とは、本俸に加算される追加の支給額です。手当は職務内容や勤務条件に応じて支給され、以下のような項目が含まれることがあります。

質問にあった「手当①〜⑤」は、役職手当や資格手当、通勤手当などが該当する場合があります。これらは本俸とは別に支給されるため、最終的に給与額を大きく増やす要因となります。

本俸と手当を合わせた総額が、給与の総額になります。質問の例では、「本俸162,000円」＋「手当①9720円」＋「手当②7800円」＋「手当③10000円」＋「手当④10000円」＋「手当⑤2000円」で、合計は201,520円となります。

この総額は、実際に手取りとして受け取る額の基となりますが、そこから社会保険料や税金が差し引かれるため、手取り額はこの金額よりも少なくなります。

給与から引かれる社会保険料や税金は、国家や地方自治体に納める必要のある費用です。これらの費用は、年金、健康保険、雇用保険、介護保険などに使われます。

社会保険料や税金が引かれることで、最終的に「手取り額」が決まります。質問にあるように、社会保険料や税金が引かれた後が手取り額として振り込まれるため、最初に支払われる総額よりも実際に手元に残る金額は少なくなります。

手取り額は、基本的には給与総額から社会保険料と税金を引いた金額となります。社会保険料や税金の具体的な金額は、住民税や年金保険料の割合、雇用保険料、健康保険料などによって異なります。

例えば、給与が201,520円であった場合、社会保険料や税金が20,000円程度引かれた場合、最終的に手取り額は181,520円程度となります。

給与の「本俸」は基本給にあたる額であり、これに各種手当が加算されることで総額が決まります。その後、社会保険料や税金が差し引かれ、最終的な手取り額が決まります。

給与の計算方法をしっかり理解しておくことは、生活設計に役立つため、給与明細をきちんと確認し、必要な知識を持っておくことが重要です。