妊娠中のつわりがひどく、仕事を早退・欠勤する場合、傷病手当を申請するのと、できる限り出勤するのでは、どちらが経済的に有利か? という悩みを持つ方は多いです。本記事では、それぞれの選択肢のメリット・デメリットを比較し、どちらが金銭的に有利なのかを解説します。
1. 傷病手当金とは?
傷病手当金は、健康保険に加入している人が病気やケガで連続3日以上仕事を休み、給与の支払いがない場合に支給される制度です。つわりも対象となる場合があり、条件を満たせば受給できます。
傷病手当金の支給額
傷病手当金は、以下の計算式で算出されます。
1日あたりの傷病手当金 = (直近12ヶ月の標準報酬月額の平均 ÷ 30日)× 2/3
例:月給30万円の場合
- 30万円 ÷ 30日 = 1万円(1日あたりの標準報酬)
- 1万円 × 2/3 = 6,666円(1日あたりの傷病手当金)
- 10日間休んだ場合:6,666円 × 10日 = 66,660円
2. 仕事を続けた場合の給与との比較
仕事を続けた場合、当然ながら通常の給与が支払われるため、収入が安定します。ただし、欠勤や早退が続くと、以下の影響が考えられます。
- 出勤日数が減ることで給与が減る(時給制・日給制の場合特に影響大)
- 体調が悪化し、結局長期間休むことになる可能性
特に、フルタイム勤務が難しく、頻繁に半休や遅刻・早退を繰り返すと、思ったよりも収入が減ることがあります。
3. どちらの方が金銭的に得か?
選択肢 | メリット | デメリット |
---|---|---|
傷病手当金を受給 | 給与の約2/3が支給され、体調を最優先できる | 勤務実績が減るため、ボーナス査定に影響する可能性あり |
仕事を続ける | 通常の給与が支払われ、収入は安定 | つわりが悪化し、最終的に長期間の欠勤が必要になる可能性 |
4. どちらを選ぶべきか?
どちらを選ぶべきかは、以下のポイントを基準に考えるとよいでしょう。
- 仕事がどの程度できるのか? → 出勤が困難なら傷病手当金を検討
- 家計にどの程度の影響があるか? → 手当金の金額を計算し、生活に支障がないか確認
- 今後の体調の見通し → 無理をすると長期休職につながる可能性あり
5. まとめ
- 傷病手当金は給与の約2/3が支給されるが、ボーナス査定などに影響する可能性がある
- 仕事を続ける場合は収入の減少を抑えられるが、体調悪化のリスクがある
- 長期的な健康を考慮し、無理をしない選択が重要
体調と経済面のバランスを考えながら、最適な選択をしましょう。
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