日本の銀行で外貨預金口座を開設し、その口座に紐づいたVISAやMasterCardのデビットカードを作成できるのか気になる方も多いでしょう。本記事では、日本国内の銀行の外貨預金口座とデビットカードの関係について詳しく解説します。
1. 日本の銀行の外貨預金口座でデビットカードは作れるのか?
結論から言うと、日本の銀行では外貨預金口座に直接紐づいたVISAやMasterCardのデビットカードを発行することはほぼ不可能です。デビットカードは、基本的に円預金口座と連携して運用される仕組みになっています。
① デビットカードは円普通預金口座と連携
多くの銀行では、デビットカードを発行する際に円建ての普通預金口座を必要とします。そのため、外貨預金口座に直接紐づいた形でのデビットカード発行は難しいのが現状です。
② 外貨預金口座の主な機能
外貨預金口座は、通常以下のような用途で利用されます。
- 米ドルやユーロなどの外貨で貯蓄を行う
- 為替レートの変動を利用して資産運用する
- 外貨建ての送金を行う
しかし、直接デビットカードを発行して買い物などに利用することはできません。
2. 外貨預金を利用するための代替手段
外貨預金を活用しながらデビットカードのような利便性を求める場合、以下の方法を検討できます。
① クレジットカードを活用する
多くのクレジットカードには外貨決済機能があり、海外で利用する際に自動的に外貨決済が行われます。例えば、楽天カードや三井住友カードなどは、海外利用時に外貨で決済し、後ほど円建てで引き落とされる仕組みです。
② マルチカレンシー対応のデビットカード
一部の銀行や金融機関では、外貨での決済に対応したデビットカードを提供しています。例えば、以下のような選択肢があります。
- Wise(旧TransferWise): マルチカレンシー口座を持ち、外貨で決済可能なデビットカードを発行
- Revolut: 外貨での決済が可能なプリペイド型デビットカード
③ 日本の銀行で外貨引き出しができるカード
一部の銀行では、円普通預金と外貨預金の両方を管理できる口座を提供しており、円預金口座に紐づいたデビットカードを利用しつつ、外貨預金を日本円に換金して使うことが可能です。例えば以下の銀行が該当します。
- ソニー銀行(Sony Bank WALLET)
- 住信SBIネット銀行
3. まとめ
- 日本の銀行の外貨預金口座に直接紐づいたデビットカード(VISA/MasterCard)は基本的に発行不可
- 外貨預金を活用しつつデビットカードを使いたい場合は、クレジットカードやマルチカレンシー対応カードを検討
- ソニー銀行や住信SBIネット銀行など、一部の銀行では外貨預金との連携が可能なサービスを提供
デビットカードを活用したい場合は、自分のニーズに合った代替手段を選ぶことが重要です。
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