夫の扶養を抜ける条件とは？パート収入と社会保険の基準を解説

パートで働き始めた際、「収入が増えたら扶養を外れなければならないのか？」という疑問を持つ方は多いでしょう。特に、週の労働時間や収入が一定の基準を超えると、自分で社会保険に加入する必要があります。本記事では、扶養の基準と社会保険加入の条件について詳しく解説します。

夫の扶養に入れる条件とは？

扶養に入るためには、健康保険と税制の2つの基準を満たす必要があります。

健康保険の扶養に入るためには、年間収入が130万円未満（月額108,333円以下）であることが原則です。

税法上の扶養（配偶者控除・配偶者特別控除）に関しては、年収が103万円以下であれば配偶者控除が適用されます。

健康保険の扶養条件と、税制上の扶養条件は異なるため、それぞれの基準を意識しておくことが大切です。

今回のケースでは、「週22時間勤務・月収10万5000円」という条件ですが、これが扶養を外れる条件に該当するかどうかをチェックしていきましょう。

健康保険の扶養は、「年収130万円未満（月額108,333円以下）」が基準です。

ただし、ボーナスや残業代が含まれる場合、合計額が130万円を超えないか注意が必要です。

勤務先によっては、パート・アルバイトでも社会保険の加入対象となる場合があります。以下の条件を満たすと、勤務先の社会保険に加入する義務が発生します。

今回のケースでは、週22時間勤務、月収10万5000円なので、従業員101人以上の企業で働いている場合は社会保険に加入する必要があります。

扶養を維持したい場合、以下のような方法を検討するとよいでしょう。

社会保険の加入義務は「週20時間以上」が基準となるため、週20時間未満に抑えれば扶養のままでいられます。

勤務時間の調整が難しい場合は、月収88,000円未満にすることで社会保険の加入義務を回避できます。

現在の制度では、従業員101人以上の会社で働いている場合に社会保険加入義務が発生します。もし、100人以下の会社であれば、週20時間以上働いても扶養のままでいられます。

夫の扶養にとどまるか、社会保険に加入するかの基準は、収入と勤務時間によって決まります。

今後の働き方に応じて、最適な選択をしましょう。