デビットカードはクレジットカードと並ぶ便利な決済手段ですが、「不正利用に弱い」といわれることがあります。本記事では、デビットカードの仕組みや不正利用のリスク、対策方法について解説します。
デビットカードの仕組みと特徴
デビットカードは、クレジットカードと異なり、利用時に即座に銀行口座から引き落とされる仕組みを持っています。そのため、現金感覚で使えるというメリットがあります。
- 利用時に即時決済される
- 審査が不要で誰でも作れる
- 使いすぎを防ぎやすい
しかし、即時決済の特性上、不正利用時の対応が遅れると被害が拡大する可能性があります。
デビットカードは不正利用に弱いのか?
デビットカードが不正利用に弱いとされる理由には、以下の点が挙げられます。
1. 口座から即時引き落としされる
クレジットカードは利用後に請求が発生するため、不正利用があっても支払いを拒否できます。一方、デビットカードは不正利用されると即座に口座残高が減るため、気づいたときには被害が確定していることがあります。
2. 返金対応がクレジットカードより難しい
クレジットカードにはチャージバックという仕組みがあり、不正利用の疑いがある場合に支払いを取り消せます。しかし、デビットカードにはチャージバック制度がない場合が多く、返金対応が難しいことがあります。
3. 盗難補償の内容が限定的
クレジットカードには盗難補償が標準で付帯していますが、デビットカードは銀行ごとに補償の内容が異なります。一部のデビットカードは不正利用補償がないこともあり、被害を受けた際の補償が不十分な場合があります。
主要なデビットカードの不正利用対策
以下に、日本でよく使われるデビットカードの不正利用対策を紹介します。
カード名 | 不正利用補償 | 備考 |
---|---|---|
ゆうちょデビット | 最大60日間補償 | 一定期間内の不正利用は補償対象 |
楽天銀行デビット | 最大90日間補償 | VisaとJCBで補償内容が異なる |
ソニー銀行デビット | 最大60日間補償 | カードブランドにより対応が異なる |
デビットカードの不正利用を防ぐ方法
1. 取引通知を設定する
ほとんどの銀行では、デビットカードの利用通知をメールやアプリで受け取ることができます。これにより、不正利用にすぐ気づくことができます。
2. 利用限度額を設定する
銀行の設定で1日あたりの利用限度額を低めにしておくと、大きな被害を防ぐことができます。
3. 海外利用を制限する
デビットカードは海外での不正利用が多いため、使わない場合は海外利用をオフにするのがおすすめです。
4. 怪しいサイトでは使わない
不審なECサイトやフィッシング詐欺の可能性があるサイトでは、デビットカードの情報を入力しないようにしましょう。
まとめ
デビットカードは即時決済ができる便利なツールですが、不正利用時の対応がクレジットカードより難しい側面もあります。そのため、利用時には不正利用補償が充実したカードを選び、セキュリティ対策を徹底することが大切です。
コメント