大学卒業後に支払う税金や社会保険料とは?就職後の負担額と扶養の影響を解説

社会保険

大学を卒業して就職すると、収入が発生するため、税金や社会保険料の支払いが必要になります。また、扶養から外れることにより、新たに負担しなければならない費用も発生します。本記事では、就職後に支払う税金や社会保険料について詳しく解説します。

就職後に支払う税金と社会保険料

会社に就職すると、主に以下の税金や社会保険料を支払う必要があります。

項目 内容
所得税 給与所得に応じて源泉徴収される税金
住民税 前年の所得に応じて課税される税金(初年度は発生しない)
厚生年金 老後の年金として支払う年金保険料(会社と折半)
健康保険料 会社の健康保険に加入するための保険料(会社と折半)
雇用保険料 失業した際に受給できる保険料

所得税と住民税

所得税

会社の給与から源泉徴収され、毎月の給料から自動的に引かれます。税率は所得に応じて変動し、年末調整で過不足分が調整されます。

住民税

住民税は前年の所得に基づいて課税されるため、新卒で就職した初年度は基本的に発生しません。翌年6月以降から給与天引きで支払うことになります。

社会保険料の内訳

厚生年金

厚生年金は老後の年金として支払うもので、給与の約18.3%が保険料となり、会社が半額を負担します。従業員の負担額は約9.15%です。

健康保険料

会社の健康保険に加入することで、医療費の自己負担割合が3割になります。健康保険料も会社と折半で、標準報酬月額に応じて変動します。

雇用保険

雇用保険は、失業時に給付を受けるための保険です。保険料は給与の0.6%程度で、会社が一部負担します。

就職すると扶養から外れる?

親の扶養に入っている場合、収入が一定額を超えると扶養から外れます。

扶養の条件

  • 年間の給与収入が103万円以下の場合、親の所得税扶養に入れる
  • 年間の給与収入が130万円未満であれば、親の健康保険の扶養に入れる
  • 会社の社会保険に加入すると、自動的に扶養から外れる

就職して社会保険に加入する場合、基本的には親の扶養から外れ、自分で社会保険料を支払うことになります。

給与から天引きされる金額の目安

新卒の平均月収が約22万円とすると、社会保険料と税金の合計は以下のようになります。

項目 概算金額
所得税 5,000円〜10,000円
住民税(翌年から) 10,000円程度
厚生年金 20,000円程度
健康保険料 10,000円程度
雇用保険 1,500円程度

差し引かれる金額は約5万円〜6万円ほどになり、手取りは約16万円前後となります。

まとめ

就職すると、税金や社会保険料の支払いが発生し、親の扶養から外れることになります。
特に初めての給与から差し引かれる金額に驚くかもしれませんが、将来の年金や医療保障に関わる重要な支払いです。

今後の生活設計を考えるためにも、税金や保険料についての知識を身につけておきましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました