会社に就職して社会保険へ加入した後も、以前加入していた国民健康保険の請求が届くことがあります。その場合、「社会保険と国民健康保険の両方に入った状態でも問題ないのか」と不安になる方も少なくありません。
健康保険制度では、原則として社会保険と国民健康保険を同時に利用することはできません。この記事では、社会保険加入後に国民健康保険が残ってしまう理由や、必要な手続き、払い過ぎた保険料の扱いについて解説します。
社会保険と国民健康保険は基本的に同時加入できない
日本の健康保険制度では、原則として1人につき1つの公的医療保険へ加入する仕組みになっています。会社員として社会保険に加入した場合、国民健康保険の資格は失うことになります。
つまり、3月から会社の社会保険へ加入した場合、通常はそれ以降、国民健康保険を脱退する手続きが必要になります。
例えば、会社が社会保険の加入手続きをしても、市区町村は自動的に国民健康保険の脱退処理を行わないため、自分で手続きをしなければならないケースがあります。
社会保険加入後も国保の請求が来る理由
社会保険に加入した後も国民健康保険料の通知が届くことがありますが、これは二重加入が認められているという意味ではありません。
多くの場合、市区町村が社会保険加入の事実を把握していない、または国民健康保険の脱退手続きが完了していないことが原因です。
例えば、3月15日に社会保険へ加入した場合でも、市区町村へ国民健康保険の脱退届を提出しなければ、国保の情報はそのまま残ってしまいます。
社会保険に入ったら国民健康保険の脱退手続きが必要
会社で社会保険加入の手続きをしても、国民健康保険の脱退手続きは本人が行う必要があります。
一般的には、住んでいる市区町村の役所で以下のような書類を提出します。
- 新しく加入した健康保険の資格確認書や資格情報のお知らせ
- 国民健康保険証(または資格確認書)
- 本人確認書類
- マイナンバーが分かるもの
必要書類は自治体によって異なる場合があるため、事前に役所へ確認するとスムーズです。
国民健康保険料を払い続けた場合はどうなる?
社会保険加入後も国民健康保険料を支払っていた場合でも、資格喪失日までさかのぼって計算が修正されることがあります。
国民健康保険の脱退手続きを行うことで、社会保険加入後の期間分については保険料が再計算され、払い過ぎていた場合は還付される可能性があります。
例えば、3月から社会保険に加入していたにもかかわらず、4月以降の国民健康保険料を支払っていた場合、その期間分が返金対象になることがあります。
社会保険加入後に国民健康保険を使うとどうなる?
社会保険へ加入した後は、国民健康保険の資格はなくなるため、国民健康保険の資格情報で医療機関を利用することはできません。
もし誤って国民健康保険を利用した場合、後から医療費の精算が必要になることがあります。
例えば、病院の受付で以前の国民健康保険証を提示してしまった場合、本来加入している社会保険へ医療費の情報を変更する手続きが必要になる可能性があります。
会社員になった場合の健康保険切り替えの流れ
会社へ入社して社会保険へ加入する場合、一般的には以下の流れで切り替えが行われます。
- 勤務先が社会保険加入手続きを行う
- 健康保険の資格取得が完了する
- 市区町村で国民健康保険の脱退手続きを行う
- 国民健康保険料が再計算される
会社の手続きと市区町村の手続きは別々に行われるため、両方が自動的につながっているわけではありません。
二重加入にならないために確認しておきたいこと
社会保険へ加入した際は、健康保険の切り替えが完了しているか確認することが大切です。
特に転職や就職によって保険が変わった場合、国民健康保険の脱退を忘れるケースがあります。
例えば、会社から新しい健康保険の資格情報を受け取ったら、そのタイミングで役所へ国保脱退の手続きを行うことで、余計な保険料の支払いを防ぐことができます。
まとめ:社会保険と国民健康保険の二重加入状態は手続きで解消できる
社会保険と国民健康保険は、基本的に同時加入するものではありません。社会保険へ加入した場合は、以前加入していた国民健康保険を脱退する手続きが必要です。
社会保険加入後も国保の請求が届く場合は、二重加入しているのではなく、脱退手続きが済んでいない可能性があります。
保険料の払い過ぎがあった場合でも、正しく手続きを行えば精算される可能性があります。社会保険へ切り替わった際は、勤務先の手続きだけでなく、市区町村での国民健康保険脱退手続きも忘れずに行いましょう。


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