うつ病や適応障害などで休職した後、復職して最初の給与明細を見て「思ったよりかなり少ない」と驚く人は少なくありません。
特に、休職期間中に給与が十分支給されていなかった場合、「傷病手当金は申請できるのか?」と不安になるケースも多いです。
この記事では、傷病手当金の基本条件や、休職後でも申請できるケース、復職後に確認したいポイントを分かりやすく解説します。
傷病手当金とは?
傷病手当金は、健康保険に加入している会社員などが、病気やケガで働けなくなった際に支給される制度です。
精神疾患も対象になるため、うつ病や適応障害による休職でも申請可能です。
主な条件は以下の通りです。
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| 業務外の病気やケガ | うつ病なども含まれる |
| 働けない状態 | 医師の証明が必要 |
| 連続3日間休む | 待期期間 |
| 給与支給がない | または少ない |
つまり、「休職して給与が減った」という状況であれば、傷病手当金の対象になる可能性があります。
給与が少し出ていても申請できる場合がある
「会社から少し給与が出ているから申請できない」と思っている人もいますが、実際はそうとは限りません。
傷病手当金は、給与がゼロでなくても、支給額が傷病手当金より少なければ差額支給される場合があります。
例えば、
- 休職中に基本給が一部だけ支給された
- 有給が途中で切れた
- 会社独自の休職手当が少額出た
といったケースでも、条件を満たせば申請できる可能性があります。
復職後でも休職期間分は申請できることが多い
5月に復職した後でも、2月〜4月の休職期間について傷病手当金を申請することは一般的に可能です。
傷病手当金は「休んでいた期間」に対して支給される制度だからです。
そのため、現在復職して働いているかどうかよりも、休職期間中に働けなかった事実が重要になります。
実際には、復職後にまとめて申請する人も少なくありません。
申請には会社と医師の記入が必要
傷病手当金の申請書には、以下の記入欄があります。
- 本人記入欄
- 会社記入欄
- 医師記入欄
特に精神疾患の場合、「労務不能」と医師が判断していることが重要になります。
診断書とは別に、傷病手当金専用の記入が必要になるため、病院へ依頼する流れになります。
また、会社側も「その期間給与をどの程度支払ったか」を記入します。
実際によくあるケース
例えば以下のような流れはかなり多いです。
2月〜4月休職 → 有給消化後は欠勤扱い → 給与が大幅減額 → 復職後に傷病手当金を申請
精神的につらい時期は制度確認まで手が回らず、復職後に初めて申請を考える人も珍しくありません。
そのため、「今さら申請できないかも」と思わず、一度会社の総務や健康保険組合へ確認するのがおすすめです。
注意したいポイント
傷病手当金にはいくつか注意点があります。
国民健康保険では対象外
基本的には会社の健康保険加入者向け制度です。
申請期限がある
時効は通常2年です。
ただし早めに申請した方がスムーズです。
医師の証明が必要
自己判断で休んでいた期間は対象になりにくい場合があります。
休職後はお金とメンタル両方の負担が大きい
うつ病による休職後は、精神的な不安に加えて収入減少も重なります。
特に復職直後は、
- 給与が少ない
- 生活費が不安
- 再発が怖い
- 職場復帰の緊張
など、さまざまな負担が重なる時期です。
そのため、利用できる制度は遠慮せず確認することが大切です。
まとめ
うつ病で休職していた期間に給与が大きく減っていた場合、傷病手当金を申請できる可能性があります。
給与が一部支給されていても、条件次第では差額支給の対象になるケースもあります。
また、すでに復職していても、休職期間分について後から申請することは一般的に可能です。
まずは会社の総務担当や加入している健康保険組合へ確認し、必要書類や対象期間を確認してみると安心です。


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