明治安田生命の外貨建一時払終身保険は今解約すべき?為替差益・タイミング・受取通貨の選び方まで解説

生命保険

外貨建て保険に加入した後、「解約のタイミング」や「受け取り時の通貨選択」で悩む方は少なくありません。特に為替変動が大きい時期には、プラスが出ている今解約するか、さらに上昇を待つべきかという判断は難しいものです。本記事では、明治安田生命の【機関が選べる外貨建一時払終身保険】を題材に、解約・減額の見極めポイントや受け取り通貨の選択について詳しく解説します。

外貨建て保険の基本構造と為替の影響

外貨建て一時払終身保険は、日本円を外貨(多くは米ドル)に換えて保険料を一括で支払い、外貨で資産運用を行う保険商品です。

そのため、円安(ドル高)になると、解約返戻金を円換算したときの金額が増える仕組みになっており、加入時より為替が上がっていれば利益が出やすくなります。

加入時と現在の為替差益を確認

例えば、契約時の為替が1ドル=132.58円で、現在が1ドル=144円と仮定した場合、約8.6%の為替差益が発生しています。

仮に10,000ドル分の契約をしていたとすれば、日本円換算で約114,000円の為替益に相当する計算です。もちろん為替は今後も変動しますが、現時点でプラスが出ている状況は確かです。

「今解約する or 満期を待つ」判断のポイント

  • 為替差益がプラスである(現時点で利益が出ている)
  • 今後の為替リスク(円高に振れた場合、利益が消失する可能性)
  • 残り満期までの年数と利率(契約により異なるが、年0.5〜1%程度の利回りが多い)

もし今後為替が160円台まで進む可能性に期待しても、確実性はありません。逆に円高になれば為替差益がマイナスになる恐れもあるため、「少しでも利益があるうちに確定させたい」と考えるなら今解約も有力な選択肢です。

返戻金を円で受け取る?ドルで受け取る?

保険解約時は、受取通貨を「円」か「外貨(ドル)」で選択できます。基本的には、為替レートが有利なときは円で受け取るのが合理的です。

ただし、円で受け取る場合には為替手数料が発生するため、差益が小さい場合はドルで受け取って外貨預金として保持し、別途換金のタイミングを見計らう選択肢も考えられます。

税金や手数料も忘れずに確認

解約時に発生する利益には、一時所得として課税対象となる可能性があります。

一時所得は「(受取額-支払保険料-特別控除50万円)×1/2」で計算され、課税対象になるのは年収や他の所得との兼ね合いによります。

また、円への換算時には1ドルあたり数円の手数料が引かれる場合もあるため、手数料差し引き後の正味受取額を事前に確認することが重要です。

まとめ:今の為替で利益が出ているなら、解約の選択肢もアリ

明治安田生命の外貨建一時払終身保険では、現在の為替でプラスになっているかを一つの判断軸にすることが可能です。

・今の利益を確定したいなら「円受取の解約」
・もう少し為替を見たいなら「ドルでの減額や部分解約」
・長期の運用で利率重視なら「満期まで保有」

このように、それぞれの目的に応じた戦略をとることが大切です。最終的には手数料や税金も含めたトータル収支で比較検討し、自分にとって納得できる選択をしましょう。

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