衛生面が気になる今の時代、「お札を除菌シートで拭いても大丈夫?」と不安に思う人も多いはず。実際に除菌した紙幣は使えるのか、銀行や法律の観点から問題はないのか、わかりやすく解説します。
お札を除菌シートで拭いても使えるのか?
結論から言えば、お札の状態が大きく損なわれていなければ使用可能です。実際にコンビニやスーパーなどで除菌後のお札を使っても、受け取りを拒否されるケースはほぼありません。
ただし、強くこすったりアルコール濃度の高い除菌液でインクがにじんだりすると、偽造防止の観点から受け取りを断られる可能性があります。
日本銀行の見解と紙幣の素材について
日本のお札は「三椏(みつまた)」や「マニラ麻」などの強靭な紙を使って作られており、多少の水分や摩擦にはある程度耐えられます。ただし、紫外線やアルコールなどによる退色やインク滲みが生じると、交換や使用不可の対象になり得ます。
日本銀行では「お札の損傷がひどい場合は引き換え対応」もしており、交換基準も明確に定められています。
避けたいNGな拭き方と実際のリスク
・アルコール度数70%以上のシートでゴシゴシ拭くと、インクに影響を与える可能性があります。
・強酸性・塩素系の成分が含まれていると紙質が傷みやすくなります。
実際に「除菌したあと、黒いインクが滲んだ」といった事例もあり、その場合は店舗での使用を断られたり、自動券売機が読み取らないこともあります。
実例:こんな状態ならOK/NGの判断ポイント
- OK:表面を軽く拭いた程度、インクのにじみ・破れがない
- NG:お札の端がボロボロ、変色、インクがかすれて読みにくい
- ※お札の1/2以上が残っていて番号が確認できれば、日本銀行での引き換えは可能です。
不安な場合は、ATM入金して電子マネーやキャッシュレスに変えておくのも一つの手です。
まとめ:軽い除菌はOK、やりすぎには注意
お札を除菌シートで軽く拭く程度であれば、基本的に使用には問題ありません。ただし、インクがにじむ・紙が弱くなるほどの処理は避けるべきです。
日常での衛生意識は大切ですが、お札は精密な印刷物。扱いには丁寧さも求められます。除菌よりもキャッシュレスをうまく活用するのも、これからの選択肢の一つと言えるでしょう。
コメント