アルバイトの社会保険と在籍継続の注意点|Aキャストからの変更や無収入時の対応も解説

社会保険

アルバイトとして働いている中で、生活環境の変化や精神的な事情から「しばらく働かず在籍だけしたい」と思うことは少なくありません。今回は、特に吉野家のAキャストのようなケースを想定し、社会保険や在籍状態、役職変更の可否についてわかりやすく解説します。

吉野家における「Aキャスト」とは?

吉野家では、労働時間や働き方に応じて「Aキャスト」「Bキャスト」「Cキャスト」などと区分されています。特にAキャストは、フルタイムに近い労働時間と責任がある代わりに、社会保険への加入対象となることが多いです。

このため、Aキャストである間は収入の有無に関わらず、社会保険料が給与から天引きされるのが基本です。収入がゼロの場合でも、会社が支払う義務が発生し、後に請求される可能性があります。

シフトを入れず収入ゼロにした場合の社会保険料

社会保険に加入している状態で、1ヶ月以上収入がない場合でも保険料は「前年度の標準報酬月額」に基づいて課され続けます。給与天引きがされない場合、会社が立て替えて、後日あなたに請求する形になります。

会社との調整がなければ、いわゆる「在籍中でありながら働いていないが社会保険料は発生している」という状態になります。特に健康保険・厚生年金の二つは金額も大きく、数万円の負担になる可能性もあるため注意が必要です。

他の職場で社会保険に加入した場合の手続き

9月以降に他の掛け持ち先で社会保険に加入すると、原則として「複数事業所勤務者」として、どちらの会社が主たる事業所かを申告する必要があります。これは「健康保険・厚生年金保険 被保険者所属選択・二以上事業所勤務届」の提出で行われます。

新しい勤務先が主たる事業所になる場合、吉野家側では社会保険の適用除外となる可能性もあります。このような判断は会社と年金事務所の確認の上で行われますので、放置せず速やかに相談するのが賢明です。

AキャストからCキャストに変更できるか?

役職・キャストの変更については、職場側の判断と合意が必要です。通常、シフトに入らない状況が続いた場合、会社側からキャストの見直しを提案されることもあります。

自ら「AキャストからCキャストに変更してほしい」と申し出ることは可能ですが、業務態度や今後の復帰意思なども含めて判断されます。事前に店舗責任者や人事担当に明確な意向を伝えておくことが重要です。

「辞めずに在籍」することのリスク

一見、辞めずに在籍していることで「後で復帰しやすい」「保険証をそのまま使える」などのメリットがあるように思えますが、次のようなデメリットもあります。

  • 社会保険料の自己負担が発生し続ける
  • 在籍状況が不明瞭になり、会社との関係がこじれる可能性
  • 長期間無断でシフト未提出などが続けば「自然退職」とみなされる場合も

収入ゼロであっても「在籍=雇用契約が継続している」状態であるため、給与がなくとも社会保険の対象となることを理解しておく必要があります。

まとめ:放置せず、会社と早めに相談を

吉野家のような飲食チェーンで働いている場合でも、社会保険のルールは一般的な会社員と同じです。シフトをゼロにして在籍し続ける選択には、金銭的・法的なリスクが伴います。

将来的に復帰を考えている場合でも、AキャストからCキャストへの変更や保険の調整について、正直に相談し、合意の上で対応を進めるのが最善の方法です。

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