子どもの頃にもらったお年玉。成長とともに「これは自分のものなの?」という疑問を持つ人は少なくありません。特に高校生になると、使い道の自由を求める気持ちと、親の管理方針がぶつかることもあります。今回は、お年玉の所有権や親子の考え方の違い、そして賢いお金の使い方について、高校生のリアルな声を交えながら考えていきます。
お年玉の法律上の所有者は誰?
お年玉は贈与の一種であり、基本的には子ども個人に贈られたお金です。法的にも「もらった人=子ども」の財産と見なされます。ただし、未成年者の場合は「管理する権利」が親(親権者)にあるため、親が代わりに預かっているケースが多いのです。
つまり、お年玉自体は子どもの所有物である一方で、その使い道や管理については親が一定の裁量を持っているという構図です。
親の「管理」と子どもの「自由」——すれ違いの本質
親が「お年玉を預かる」と言うとき、ほとんどの場合は「将来のために」との善意に基づいています。例えば、進学や就職の費用に備えて貯金しておくといった意図があります。
一方で、成長した子どもから見ると「自分のものなのに使わせてもらえない」という不満や疑問が湧くのも自然な感情です。大切なのは、お金の管理と所有のバランスを親子で話し合うことです。
自由に使いたい気持ちは成長の証
高校生になると行動範囲が広がり、交友関係や趣味も多様になります。「服が欲しい」「エクステをつけたい」といった願望は、自己表現を確立しようとする立派なステップです。
それに、お金を自由に使って失敗する経験は、「お金の使い方を学ぶ」最高の教材になります。たとえば、一度に全額使ってしまったら「どうすればうまく配分できたか」を自分で振り返る機会になります。
親子の信頼関係がカギを握る
「バイト代でやりなさい」という親の言葉は、あなたを信頼しているからこその提案かもしれません。一方で「なぜお年玉を使えないの?」という気持ちも正当なものです。両者の考えを尊重しつつ、具体的に「使いたい理由」「使った後どう管理するか」を伝えると、より前向きな会話になるでしょう。
たとえば、「ヘアエクステは夏だけの計画で、1万円までと決めてるよ」と伝えることで、信頼と責任感を見せることができます。
お金の自由は責任とセットで育つ
自由に使えるお金があることで、計画性や価値観が養われます。おすすめは「使うお金」「貯めるお金」を自分で分けて管理する方法。たとえば。
- エクステや服などの楽しみ=自由に使える枠
- 将来のための自己投資=定額で貯める
これをノートやアプリで管理するだけで、「自分の人生とお金を自分で動かしている」感覚が得られます。
まとめ:お年玉は“育つお金”になる
お年玉は単なる「もらったお金」ではなく、親子の信頼関係や金銭感覚を育てる重要なきっかけです。高校生になった今こそ、自分の考えと責任をセットにして「お金の使い方」を学ぶチャンスです。
親に気持ちを丁寧に伝え、計画を共有すれば、きっと建設的な話し合いができるはず。お年玉は、あなたの未来を築く第一歩かもしれません。
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