銀行で3年や5年といった期間の定期預金を申し込んだ場合、契約時の金利が適用されるのか、途中で金利が上がった時に利息が増えるのか迷う方も多いでしょう。本記事では、定期預金期間中の金利変更が利息にどう影響するのか、仕組みから具体例まで分かりやすく解説します。
定期預金の金利は原則として契約時の利率が適用される
定期預金では、契約時点の金利が最初から最後まで固定されるのが原則です。銀行が満期までの利率を確定して支払う仕組みなので、途中で金利が上昇しても、既に預けている定期預金の利息が変わることはありません。
たとえば、3年定期を年0.5%で契約した場合、途中で年1.0%に上がっても、年0.5%のまま利息が計算されます。
金利上昇時に活かせる選択肢
定期預金契約後に金利が上がった場合、以下のような選択肢があります。
- 満期まで待ち、新たな金利で再度定期預金を組む
- 中途解約して新しい高金利の定期に切り替える(解約手数料やペナルティがかかる場合あり)
特に、満期後は新金利を反映した預入ができるので、金利上昇の恩恵は次の契約から活かせます。
途中解約は基本的に不利になるケースが多い
中途解約には、「解約利率」が適用されるため、多くの場合、契約時の利率より大幅に低く設定されます。そのため、金利が上がったからといって途中で解約するのは、メリットよりデメリットの方が大きくなりやすいです。
たとえば、契約時年0.5%の3年定期を1年で解約すると、利率は年0.01%などになり、数百円しか得られないことも。
金利変動に対応する資金運用の工夫
金利の変動を柔軟に活かしたい場合、次のような方法も検討できます。
- 短期定期でこまめに見直す
- 変動金利型の預金と組み合わせてリスク分散
- ネット銀行やキャンペーン金利の高い定期を活用
目的や資金の流動性を考慮しながら、戦略的に選ぶことで資産効率を高められます。
まとめ:定期預金の利息は契約時に決まる!金利上昇への対応には戦略が必要
定期預金の利率は契約時点の金利が満期まで固定されるため、途中で上がっても既存の預金には影響しません。金利上昇を活かすには、満期後の再契約か中途解約(デメリットあり)が必要です。金利変動に対応した運用をしたい場合は、複数の預入方法を組み合わせて柔軟に対応しましょう。
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