近年、保険料の安さや手続きの手軽さから、代理店型自動車保険からネット型保険へ切り替える方が増えています。ただし、乗り換えの際に注意すべき重要なポイントの一つが、保険期間の「時間帯の空白」を避けることです。
保険の切り替えは「無保険期間」を絶対に作らない
自動車保険は1日単位ではなく、厳密には「●年●月●日●時●分」までと「●時●分から」で管理されています。契約日が同じでも、時間がずれると無保険の空白が発生する可能性があります。
例えば、旧契約が3月31日正午に終了し、新契約が3月31日午後3時から開始する場合、その3時間は完全な無保険状態です。この間に事故が発生すれば、保険金は支払われません。
ネット型保険の契約開始時間の指定方法
多くのネット型保険では、契約申し込み時に「開始日時」を1時間単位で指定できます。乗り換えを安全に行うには、旧保険の終了時刻と同時刻、あるいはそれより早めの時間を新保険の開始に設定しましょう。
例:旧契約が4月15日午前10時終了→新契約は4月15日午前9時開始などが安全です。
代理店型の解約時刻はいつになる?
代理店型の自動車保険は、原則として「解約希望日当日の契約開始時間まで有効」となるケースが多いですが、保険会社によっては午後や営業時間終了時と定められている場合もあるため、必ず事前確認が必要です。
窓口やカスタマーサポートで「正確な終了時刻」を確認し、その時間を元に新保険の開始時間を設定しましょう。
乗り換えによる損失リスクを避けるテクニック
- 新保険を先に契約し、その証券や申込書類を確認
- 旧保険の解約手続きは、新契約の開始を確定させてから
- 開始時間は「午前0時」に設定するのが最も確実
仮に数時間保険が重複しても金銭的な負担は非常に小さく、空白期間によるリスクよりはるかに安全です。
自動車保険の切り替えでよくある失敗例
「同日切り替えなら大丈夫」と思いこみ、時間帯のズレを意識しなかった結果、事故時に補償を受けられなかった事例が存在します。
たとえば午前9時に旧保険が終了し、新保険が午前10時から始まるケースで、その1時間にトラブルが起きると、どちらの保険会社も補償を拒否する可能性があります。
まとめ:時間設定こそ慎重に
代理店型からネット型保険への切り替えは手続き自体は簡単ですが、保険の開始・終了「時刻」のズレには最大限の注意が必要です。
確実な補償を確保するためには、解約と新規契約の「日付だけでなく時間帯」まできちんと設計し、万全の切り替えを行いましょう。
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