国民年金と国民健康保険の支払期限の違いとは？月ごとの支払いタイミングを徹底解説

年金や健康保険料の支払いは、日常生活に関わる大事なライフライン。中でも「6月分の保険料はいつ払えばいいの？」「年金は翌月払い？健康保険は当月払い？」という疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。本記事では、国民年金と国民健康保険、それぞれの支払いサイクルと注意点について詳しく解説します。

国民年金保険料の支払いタイミング：翌月末が期限

国民年金保険料は、その月の分を翌月末日までに支払うのが基本です。たとえば、2025年6月分の保険料は「2025年7月末」が納付期限となります。

この仕組みは、厚生労働省が定める制度で統一されており、全国どこでも同じルールが適用されます。年金の支払いは日本年金機構が担当し、支払い方法は口座振替・納付書・クレジットカードなどから選べます。

一方で国民健康保険料（国保）は、「その年の保険料を分割して当月に支払う」方式です。たとえば、2025年6月分の納期限は「2025年6月末日頃」となるのが一般的です。

ただし、国保は市区町村が運営しているため、納期や分割回数は自治体によって異なります。多くの自治体では6月〜翌年3月までの10回払い、または7月〜翌年2月の8回払いなどが一般的です。

国民年金は国が運営する公的年金制度であり、全国一律で月額保険料が定められています。支払いの利便性や制度運用上の理由から「翌月払い」となっています。

一方、国民健康保険は、前年の所得や世帯構成などをもとに自治体ごとに保険料が計算されるため、「年額を年度内（月割り）で支払う」という方式が採用されています。そのため、納期限も当月末になるケースが多いのです。

保険制度	6月分の納期限	備考
国民年金	7月末	翌月末納付
国民健康保険	6月末（市区町村による）	分割納付の1期分

このように、納期の違いをしっかり把握しておくことで、滞納を防ぐことができます。

・「年金と健康保険、どちらも翌月末に払えばいい」と思ってしまう
→実際は支払期日が異なるので要注意です。

・納付書を見ずにまとめて支払いをしようとする
→それぞれ別の制度なので、別々の納付書で届きます。

・市区町村ごとの納付スケジュールを確認しない
→健康保険料は地域で違うため、必ず住んでいる自治体のスケジュールを確認しましょう。

国民年金と国民健康保険は、どちらも大切な社会保険制度ですが、支払いのタイミングには明確な違いがあります。

納付スケジュールを把握しておくことで、滞納や督促を防ぐことができます。特に転居や年度切り替えの際は、役所からの通知をよく確認することが重要です。