社会保険に初めて加入すると、保険証やマイナンバーの取り扱いに戸惑う方も少なくありません。特に「保険証が発行されない」「マイナンバーと紐づけされている」と言われると、不安になるのも当然です。この記事では、マイナンバーカードを健康保険証として使う仕組みと、その手続き方法、さらに国民健康保険(国保)に戻る場合の対応などを詳しく解説します。
マイナンバーカードが保険証の代わりになる仕組みとは
政府は「マイナ保険証」と呼ばれる制度を推進しており、マイナンバーカードを健康保険証として利用できるようになっています。この制度により、紙の保険証を持ち歩かなくても、マイナンバーカード1枚で医療機関の受付が可能です。
ただし、自動的に保険証として使えるわけではありません。利用には事前の登録が必要です。
マイナンバーカードを保険証として使うための手続き
マイナンバーカードを健康保険証として利用するには、次のような登録手続きが必要です。
- マイナポータルでのオンライン登録
- セブン銀行ATMなどの端末での登録
- スマホアプリ「マイナポータルアプリ」からの登録
登録が完了すれば、医療機関でカードを読み取ってもらうだけで受診可能になります。顔認証や暗証番号入力が必要なため、必ずカードを持参することを忘れずに。
社会保険加入時に保険証が届かないケースもある
最近では、一部の企業や保険者(協会けんぽ・健康保険組合など)で紙の保険証を発行しない方針を取っているケースもあります。そのため、マイナ保険証の利用を前提とされることもあります。
ただし、通常は申し出れば紙の保険証も発行してもらえるため、不安な場合は加入先の健康保険組合や勤務先の人事担当者に確認してみましょう。
マイナンバーカードを使いたくない場合の対応
マイナ保険証の利用は現時点では義務ではありません。マイナンバーカードを持ち歩きたくない、紐づけしたくないという方は、紙の保険証を発行してもらうよう依頼できます。
ただし、2024年12月を目処に紙の保険証は廃止される方向で進んでおり、将来的には選択肢がなくなる可能性もあります。
国民健康保険に戻る場合の流れ
社会保険から脱退し、国民健康保険(国保)に加入し直す場合、通常通りの加入手続きを市区町村役所で行えば、紙の保険証が発行されます。
マイナ保険証の登録をしていた場合でも、引き続きカードを保険証として利用可能ですが、使いたくない場合は紙の保険証を利用すればOKです。マイナンバーの紐づけ解除はできませんが、持ち歩かなくても問題ありません。
まとめ|不安なときは手続きを確認して安心を
初めての社会保険加入では、保険証やマイナンバーの扱いに戸惑うこともありますが、基本的にはマイナンバーカードの登録がされていなければ紙の保険証が使えますし、希望すれば紙の保険証の発行も可能です。
病院でスムーズに受診できるよう、あらかじめどの保険証が有効なのか、どのような手続きが必要かを確認しておくと安心です。今後制度変更が続く可能性もあるため、定期的に情報をチェックすることも大切です。
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