共働きが増える中、夫婦間でのお金のバランス感覚はますます重要です。とくに在宅ワークで薄給、昇進見込みも少ないという状況で「夫のお小遣い」をどう決めるべきかは、多くの家庭が抱える悩みの一つ。家計の圧迫を避けつつも、パートナーとしての尊重や納得感も大切にしたいポイントです。
まずは家計全体の把握からスタート
お小遣いを決めるには、まず家庭全体の収支を把握することが基本です。毎月の収入、固定費(家賃・水道光熱費・保険料など)、変動費(食費・日用品・交際費)をすべて洗い出し、その中で“余剰金”として使える部分を明確にします。
家計簿アプリを使うと視覚的に収支のバランスが見えるため、夫婦間の話し合いでも納得感が得やすくなります。
「夫のお小遣い」は収入の何%が目安?
一般的にお小遣いの目安は手取り収入の5〜10%程度とされています。例えば手取り月収20万円であれば、5%なら1万円、10%なら2万円です。
在宅かつ昇進見込みがない=将来的な収入増が期待しづらい場合は、まずは5%前後で設定し、必要に応じて交渉・調整するスタイルが現実的です。
無理なく夫婦で納得できる「使い道」に注目
金額だけでなく、何に使うのかという「目的」を明確にすることで、お互いの理解度が深まります。たとえば。
- 昼食代が含まれるなら1日500円×20日=1万円
- 趣味や交際費も含むなら+5,000円〜
「昼食は弁当持参にして、その分は自由費に回す」など、工夫次第で満足度を保ちつつ節約する方法もあります。
在宅ワークだからこそ節約できるポイント
在宅勤務では、通勤費・外食費・服装代などが大きく削減されます。その分をお小遣いに回すと考えると、「昇進がなくても工夫で生活の余裕は作れる」ことになります。
実際、在宅で仕事をする夫が「平日はお小遣いゼロ、週末に1,000円まで自由に使える制度」にして満足している例もあります。
夫婦で決める“お小遣い会議”のススメ
大切なのは金額よりも、納得して運用できる仕組みを夫婦で話し合うことです。例えば次のようなステップで話すとスムーズです。
- 収支を可視化(アプリやスプレッドシート)
- 使い道の優先度を話す
- 月1回、見直しと改善の場を設ける
感情ではなく、数字と目的で判断することが夫婦円満の秘訣です。
まとめ:状況に応じた柔軟なお小遣い設定がカギ
在宅薄給・昇進見込みなしという状況でも、収支のバランスと使い方の工夫次第で、夫婦が納得できるお小遣い制度は作れます。
無理をしない金額設定+使い道の明確化+定期的な見直し——この3つを押さえれば、家計と夫婦の関係、どちらも健全に保つことができるでしょう。
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