突然の雹(ひょう)で愛車に無数のへこみが…そんな被害に見舞われたとき、自動車保険は頼りになる存在です。しかし「保険を使うと等級が下がるのでは?」という不安もつきものです。本記事では、雹による車の損傷に対して自動車保険でカバーされる範囲や、等級への影響、申請時の注意点をわかりやすく解説します。
雹による車の損傷は自動車保険の「車両保険」でカバー
雹によって車体がへこむなどの被害は、基本的に車両保険の補償対象になります。
このような自然災害による損傷は、一般的な「一般型」車両保険でも「エコノミー型(車対車+A)」でも対応可能なケースが多いです。
雹被害による保険金請求は「等級ダウンなし」
実は、雹や台風などの自然災害による車両保険の請求は、ノーカウント事故として扱われるため、翌年の等級ダウンはありません。
ただし、これは保険会社が定める「車両保険の事故区分」によりますので、加入している保険の補償範囲を事前に確認しておくことが重要です。
雹被害の修理を保険で行うと「保険料が上がる」ことも
等級は据え置かれても、事故歴ありとして扱われることにより、次回更新時の保険料が微増する可能性があります。
保険会社やプランによっては、事故件数による割引適用の条件に影響することもあるため、申請前に保険会社に相談してみましょう。
修理しないという選択肢もある?
雹によるへこみは見た目には損傷が大きく見える一方で、機能的な影響が少ない場合も多く、あえて修理しないという選択をする人もいます。
特に年式の古い車や、すでに下取り価格が低い車であれば「現金一括見積もり支払い」や「部分修理」など、柔軟な対応も検討できます。
雹被害を証明するには?必要な手続き
- 被害発生日時の確認:いつ・どこで被害に遭ったかを明確に。
- 写真を撮影:雹による損傷箇所を複数の角度から。
- 気象証明が必要なケースも:一部保険会社では気象庁の証明書提出が求められる場合があります。
これらの資料を揃えて保険会社へ連絡し、修理工場の見積もりを取りましょう。
まとめ:雹被害は車両保険で等級ダウンなし。だが慎重に判断を
雹による被害は自然災害として車両保険でカバーされ、等級は下がりません。ただし、将来的な保険料の上昇や、事故歴の記録には注意が必要です。
被害が軽度なら修理せず保険を使わない選択肢も検討できるため、保険会社や修理業者に相談しながら、コストと必要性を見極めた対応を心がけましょう。
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