自動車保険の口座振替(年払・年一括含む)を2回連続で失敗すると、「契約解除・失効」のリスクや「払込用紙の送付/代理店への確認が必要」といった手続きが発生します。この記事では、特に旧富士火災海上保険契約からAIG損保に移行しているケースを念頭に、具体的な流れと代理店/保険会社への対応ポイントを整理します。
口座振替不能・払込猶予期限の仕組み
まず、保険料を口座振替にて支払う契約の場合、振替日までに残高が不足していると「振替不能」となります。その後、保険会社ごとに「払込猶予期限」が設定されており、猶予期限を過ぎると契約が解除または失効となる可能性があります。例えばAIG損保の場合、口座振替日が9月27日の契約であれば、払込猶予期限は「翌々月末日(11月30日)」となる旨の資料があります。:contentReference[oaicite:2]{index=2}
このため、9月27日と10月27日で振替ができなかった場合、「11月30日までに保険料を支払わないと」契約が解除になるリスクがある、ということです。なお、この猶予期限は旧富士火災海上保険契約から移行したものでも同様に「翌々月末日」が適用される旨の記載があります。:contentReference[oaicite:3]{index=3}
年払契約・年一括払い契約の場合の注意点
年払(一年分を一括で支払う)契約や長期年払契約(2年・3年など)では、原則として契約時に一括で保険料を支払うため、月々の口座振替とは扱いが異なります。ただし、年払を口座振替で契約しており「振替不能」が起きた場合でも、保険会社が定める猶予期限・払込票対応が適用されることがあります。
例えば、年払を「年払い口座振替」にしており、引き落としができなかったときに「保険料の払込票(コンビニ払込み用紙)」が送付されるかどうか、あるいは代理店へ連絡すべきかという疑問が出ます。これは次章で詳しく説明します。
コンビニ払込票が届かない場合、どう動けばいいか?
一般的に、保険料口座振替が複数回できなかった場合、保険会社がダイレクトに「払込票(コンビニ等払込み用紙)」を送付するケースがあります。例えば、別の保険会社(損保ジャパン)では「2か月連続して引き落としができなかった場合は払込票を送付します」と案内されています。:contentReference[oaicite:5]{index=5}
一方で、AIG損保の資料には「払込猶予期限までに保険料が払込まれない場合は契約解除または失効となる可能性があります」と記載があります。:contentReference[oaicite:6]{index=6}
このことから、〈払込票が自動で届かない可能性〉も十分考えられます。したがって、払込票が届いていない時点で「代理店に連絡を入れる」ことが望ましいです。代理店経由で保険会社に照会すると、払込票発行の有無・送付状況・払込猶予期限などの状況が確認できます。
代理店に連絡が必要なケースとそのタイミング
以下のようなケースでは、契約を扱った代理店への連絡が特に重要です。
- 振替日が過ぎても2回以上引き落としができなかった。
- 払込票(紙媒体)やメール/Web通知が届いていない。
- 口座振替の登録口座を変更した/残高不足だった可能性がある。
- 契約が旧富士火災海上保険→AIG損保に移行しており、手続き状況が不明。
連絡のタイミングは「2回目が振替不能となった直後から、払込猶予期限(例:翌々月末日)まで」の間が望ましいです。この期限を過ぎてしまうと自動的に契約解除となることがあります。
実例で見る流れ(旧富士火災契約から移行した場合)
例:契約開始時に年払口座振替、振替日9/27→9月振替不能、10/27→10月振替不能
→この場合、AIG損保側の払込猶予期限は「11月30日」になります。:contentReference[oaicite:7]{index=7}
この例では、10月27日後「11月30日までに保険料を払わないと契約解除」の可能性があります。もし11月10日時点で払込票が届いていなければ、代理店に連絡して「払込票の送付状況」「払込期限」「次の支払方法」の確認を行うべきです。
まとめ
口座振替で「2回以上振替不能」となった場合、〈払込猶予期限内に保険料を支払わないと契約解除・失効になる〉というリスクがあります。特に旧富士火災契約から移行している場合でも、払込猶予期限の仕組みは変わらず「翌々月末日」が適用されるケースが多いです。
「コンビニ払込票が届いていない」場合でも、保険会社が必ず自動送付するとは限りません。したがって、2回目の振替失敗を確認した時点で、早めに契約を扱った代理店またはAIG損保へ連絡し、払込票の有無・支払期限・次の手続き等を確認しておくことが安心です。
保険は“備え”として意味を持つものです。払込の遅れなど支払い関連の手続きを放置してしまうと、万が一の補償が受けられない、あるいは等級が引き継げないなど不利な事態にもなる可能性があります。振替不能が起きたら、早めの確認・対応をおすすめします。


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