契約社員でも厚生年金の対象に?労働時間・給与と社会保険の関係を詳しく解説

社会保険

フルタイムで働く契約社員の中には「月15万円程度の収入でも厚生年金に加入できるの?」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。この記事では、労働条件と社会保険(特に厚生年金)の関係をわかりやすく解説します。

契約社員の働き方と給与の目安

契約社員のフルタイム雇用は、一般的に1日7〜8時間、週5日勤務が基本です。月22日出勤であれば、労働時間は154時間程度となります。

この場合、時給1,000円で計算すると月の総支給は約15万4,000円ほど。地域や業種によりばらつきはありますが、15万円前後は契約社員に多い給与水準といえるでしょう。

厚生年金の加入条件とは?

厚生年金は以下の条件をすべて満たすと加入義務が生じます。

  • 週20時間以上の勤務
  • 月額賃金が88,000円以上
  • 雇用期間が2か月を超える見込み
  • 学生ではない
  • 従業員101人以上の企業(※社会保険適用拡大対象であれば51人以上)

つまり、総支給が15万円あり、週20時間以上働いていれば、多くの契約社員が加入対象になります。

実例:契約社員Aさんの場合

契約社員Aさんは、1日7時間×週5日勤務で月収15万円。雇用期間は6か月、勤務先は従業員150人の会社。→この場合、厚生年金に加入義務があります。

一方、同じ条件でも従業員50人の会社で短期雇用(2か月未満)なら、適用外になるケースもあります。

加入できないとどうなる?将来と手取りへの影響

厚生年金に加入していないと、将来受け取れる年金額が大きく減少します。また、健康保険も国保加入となり、保険料が高くなる場合があります。

手取り額が多く感じられる一方で、将来的には年金や保障の差で不利になる可能性が高い点に注意が必要です。

厚生年金対象かどうか迷ったら?確認方法

会社の人事や総務担当者に「私は厚生年金の加入対象ですか?」と確認しましょう。労働条件通知書や雇用契約書にも記載がある場合があります。

また、社会保険労務士や労働基準監督署に相談するのも一つの方法です。

まとめ:月15万円でも厚生年金の対象になるケースは多い

契約社員でも、労働時間・雇用期間・収入の条件を満たしていれば、厚生年金への加入義務があります。月15万円程度の収入であっても、その条件に該当することは十分あります。

将来の年金や健康保険制度のメリットを考えると、厚生年金に加入できるかどうかは重要なポイントです。自身の働き方を今一度確認して、適切な手続きをしておきましょう。

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