自動車保険を使って事故対応をした後でも、保険会社の乗り換えは可能です。しかし、等級や保険料の影響などいくつかの注意点も存在します。この記事では、事故後に保険会社を変更する際のポイントを解説します。
事故後の保険等級の仕組みと影響
自動車保険では、事故を起こし保険を使用すると「ノンフリート等級」が3等級ダウンし、翌年からの保険料が高くなります。この影響は最大3年間続く「事故有係数適用期間」に及びます。
たとえば、前年が20等級(最上級)だった場合、事故後は17等級に下がり、「事故有割引率」が適用され保険料は大幅に上がります。
事故後でも保険会社の乗り換えは可能?
結論から言うと、事故後でも他社への乗り換えは自由です。自動車保険の等級や事故歴は「等級継承制度」により共通化されており、保険会社が変わっても等級と事故有係数は引き継がれます。
つまり、今の保険会社のままでも、他社に移っても保険料に大きな差はつきにくいですが、キャンペーンや割引制度の違いでお得になるケースもあります。
乗り換え時に注意すべき点
- 契約更新日の確認:保険期間中に解約すると等級がリセットされる恐れがあるため、満期近くのタイミングで乗り換えるのが理想です。
- 記名被保険者の継承:お子さんが車を購入し新規契約する場合は、親の等級を引き継げる「等級引継制度」や「セカンドカー割引」を検討しましょう。
- 事故有係数期間:他社に移っても事故歴は共有されるため、事故有期間中は割高になります。
等級引き継ぎの具体例
たとえば、親が18等級で事故を起こした翌年17等級となった場合でも、その等級は他社にそのまま移せます。
子どもが独立して車を購入する場合、「セカンドカー割引」や「親の等級を譲渡する制度」を使えば、6等級からスタートするよりお得な場合もあります。
他社への乗り換えで保険料を見直すチャンス
同じ等級・事故歴でも、保険会社によって見積もり額は大きく異なります。事故歴があるからこそ、複数社の見積もりを比較することで、トータルの保険料が抑えられる可能性があります。
インターネット割引や運転者年齢条件、車両保険の有無などでも保険料は変動するため、細かく条件を見直すことが重要です。
まとめ:事故後でも乗り換え可能、戦略的に見直しを
保険事故後でも保険会社の乗り換えは可能であり、条件や割引を見直すチャンスでもあります。保険等級や事故歴は引き継がれますが、会社ごとの保険料設定の違いを比較して、最適な契約先を選びましょう。家族構成や契約者の名義によっては、等級の有効活用も検討に値します。
コメント