なぜ国債より定期預金を選ぶ人が多いのか?安全で金利も高い国債の意外なハードルとは

貯金

「国債って安全だし金利も定期預金より高いのに、なぜ多くの人が定期預金を選ぶのか?」と疑問に思ったことはありませんか?この記事では、個人向け国債の基本から、定期預金との比較、国債を避けがちな理由や誤解、そして実際の購入方法まで詳しく解説します。

個人向け国債とは?

個人向け国債は、国が発行する債券であり、満期まで保有すれば元本保証がある非常に安全性の高い金融商品です。固定金利型(3年・5年)や変動金利型(10年)などがあり、少額の1万円から購入できます。

例えば、2024年時点では変動10年の国債の金利が年0.66%と、都市銀行の定期預金(0.002〜0.02%)と比べて圧倒的に高い利回りを示しています。

定期預金との違いとは?

定期預金は銀行に預ける預金商品で、金利は非常に低いものの、「手軽に始められる」という点が魅力です。一方、国債は申込期間が限られていたり、証券会社や一部金融機関でしか購入できないなど、購入までのハードルがやや高めです。

また、国債は途中換金も可能ですが、購入後1年以内の換金はできず、1年後に換金した場合でも直前2回分の利子が差し引かれるというペナルティがあります。

なぜ多くの人が国債を買わないのか?

手続きがやや面倒というのが第一の理由です。証券口座の開設やネットバンキングの操作に不安を感じる人も多く、銀行窓口でも「国債を勧められたことがない」という声もあります。

また、国債の仕組みやメリットがあまり知られていないことも原因です。特に高齢層や投資未経験者は「よく分からないものにお金を預けたくない」という心理が働きます。

途中解約や換金制限の存在

定期預金と違って、個人向け国債には最低1年間の保有義務があります。つまり、急な出費で現金が必要になったときにすぐに引き出せないという点で、預金とは異なる扱いが必要です。

また、1年経ってからの中途換金でも、利子の一部が差し引かれるため、「いつでも満額で取り崩せる」とは言えません。

どうすれば国債はもっと身近になるか

ネット証券やメガバンクのインターネットバンキングを活用すれば、簡単に国債を申し込むことができます。SBI証券や楽天証券では数クリックで申込が完了し、窓口での待ち時間や書類の記入も不要です。

また、国債の販売スケジュールや利率は財務省の公式サイトや金融機関のページで毎月更新されており、誰でも事前に比較検討することができます。

まとめ:国債は賢い選択肢だが「習慣の壁」が存在

国債は安全性が高く、定期預金よりも金利が良いため、特に使う予定のない資金を効率よく運用するには最適な選択肢です。

それでも多くの人が国債を選ばないのは、購入のハードルや「わかりづらい」という印象、そして慣れ親しんだ定期預金への安心感からでしょう。ですが、一度仕組みを理解して活用すれば、より有利にお金を増やす手段になります。

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