令和6年分の確定申告では、特別税額控除(定額減税)が適用されます。特に年金収入や不動産収入がある方は、どのように申告すればよいのか気になるところです。本記事では、定額減税の仕組みと申告時のポイントについて解説します。
定額減税とは?
令和6年分の所得税において、一定の条件を満たす納税者に対して、一人当たり30,000円の税額控除が適用されます。
- 納税者本人:30,000円
- 扶養親族(16歳以上):一人当たり30,000円
例えば、夫婦2人の場合、合計60,000円の控除が受けられます。
定額減税の申告方法
1. 申告書での入力
確定申告書の「特別税額控除(定額減税)」の欄に該当する人数を入力します。控除金額は自動で計算されるため、個別に金額を入力する必要はありません。
2. 「源泉徴収控除済額」との関係
源泉徴収票には、以下のような記載があります。
- 源泉徴収控除済額:すでに控除された金額
- 控除していない額:申告時に適用される金額
確定申告では控除していない額を計算するのではなく、人数を入力するだけでOKです。
年金・不動産収入がある場合の注意点
1. 年金所得者の定額減税
公的年金収入がある場合、源泉徴収の段階で定額減税が適用されていることがあります。そのため、確定申告の際に再度控除する必要がない場合があります。
2. 不動産所得者の定額減税
不動産所得がある場合は、確定申告時に減税が適用されます。源泉徴収がないため、申告時に控除を適用する形になります。
まとめ
定額減税を確定申告で適用する際は、対象となる人数を入力するだけで、控除額は自動計算されます。源泉徴収票に記載されている控除額の内訳は参考情報として確認し、申告時には無視して構いません。
年金収入がある場合は、源泉徴収時に減税が適用されている可能性があるため、過不足がないか確認しながら申告を進めることが大切です。
コメント