App Storeでアプリをダウンロードしようとした際に「ファミリーメンバーの前回の購入時にお支払いの問題がありました」というエラーが表示されることがあります。これはAppleのファミリー共有機能において、管理者の支払い方法に問題があった場合に発生します。本記事ではその原因と、今後自分で支払うようにするにはどうすれば良いのかを丁寧に解説します。
Appleのファミリー共有とは？
ファミリー共有とは、Apple IDを使って家族でアプリや音楽、iCloudストレージなどを共有できる仕組みです。このとき、アプリ購入やサブスクリプションの支払いは、原則として「ファミリーオーガナイザー（管理者）」の登録したクレジットカードで一括して行われます。
そのため、ファミリーメンバーがアプリをダウンロードする際には、管理者のカードが有効でなければ支払いができず、上記のようなエラーメッセージが表示されてしまいます。
支払いエラーが発生する主な原因
このような支払いエラーの原因には、以下のようなケースが考えられます。
- 管理者のカードが期限切れ、限度額超過、不正利用のため無効になっている
- 過去の購入で未処理の残高があり、現在の購入がブロックされている
- App Storeの設定に不整合がある
支払い方法が更新されたとしても、未処理のエラーが解消されない限り、引き続きエラーが出る場合があります。
今後は自分で支払うようにしたい場合の対処法
自分のApple IDでアプリ購入やサブスクリプションの支払いを行いたい場合、ファミリー共有からの「脱退」が必要になります。ファミリーグループに属している限り、管理者のカードでの支払いが優先されるためです。
脱退方法は以下の通りです。
- 「設定」アプリを開き、自分のApple IDをタップ
- 「ファミリー共有」→「自分の名前」→「ファミリーを離れる」
- 確認画面で脱退を承認
脱退後は、自分のApple IDにクレジットカードやApple ID残高を登録すれば、以降の購入は自分自身の支払いとして処理されます。
ファミリー共有を継続しつつ個別課金はできる？
残念ながら、Appleの仕組みでは「ファミリー共有に属しながら自分の支払い方法を選ぶ」ことは基本的にできません。すべての購入は、ファミリーオーガナイザーの支払い方法を経由する仕組みです。
ただし、一部のサブスクリプションやiCloudの支払いではApple ID残高（Appleギフトカード）を優先して使用することができるケースもあるため、ギフトカードの利用が代替手段になる場合もあります。
まとめ：支払いの自由を得たいなら脱退が必要
アプリ購入時の「支払いの問題」エラーは、ファミリー共有の支払い機能に起因することがほとんどです。管理者のカードに問題がある場合、メンバー全員の購入がブロックされてしまうため、継続的な利用には注意が必要です。
今後自分で支払いを行いたい場合は、ファミリー共有から脱退し、自分のApple IDに支払い方法を登録するのが最も確実な方法です。購入やダウンロードで困る前に、設定を見直してみましょう。
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