クレジットカードの利用可能額が思っていたよりも少なくなっていた――そんな経験はありませんか?特に利用枠に達していないはずなのに、残りがわずかという表示に戸惑うこともあります。今回は、セゾンカードをはじめとした一般的なクレジットカードにおける「利用可能額が減る理由」について詳しく解説していきます。
利用可能額とは?枠と実際の差を知ろう
クレジットカードの「利用可能額」とは、あくまでも「現在利用できる残高」であり、「利用限度額-未決済金額-仮押さえ(オーソリ)」などで構成されています。つまり、30万円の利用枠があっても、今月20万円しか使っていないから10万円残っている、とは限りません。
たとえば、ガソリンスタンドやホテルなどで行われる一時的な与信確保(仮押さえ)が反映されている場合、それが数千円〜数万円でも一時的に利用可能額から差し引かれることがあります。
利用明細に載っていない「仮の引き落とし」とは?
カード会社では、加盟店からの請求が確定する前に「オーソリゼーション(与信枠の確保)」が行われます。これがいわゆる「仮押さえ」であり、しばらくの間カードの利用可能額に影響します。
たとえば以下のようなケースがあります。
- オンラインショップで注文→キャンセル→仮押さえは残る
- 宿泊予約→滞在後キャンセル→決済はないが与信は残る
- タクシーアプリなどでの事前決済
このようなケースでは、実際の支払いが行われていなくても、一時的に枠が使用されるため、利用可能額が減少して表示されるのです。
本当に不正利用かどうか見極めるポイント
もちろん、不正利用の可能性をゼロと断定することはできません。しかし、まずは公式アプリやWeb明細で「利用履歴を確認」することが重要です。利用明細に心当たりのない請求があるか、時系列でチェックしましょう。
また、不正利用の場合には短時間で限度額近くまで使われるような特徴もあります。見慣れない店舗名、海外サイト、深夜帯の利用などがあれば、カード会社へ連絡してください。
対策:明細確認と支払日を意識する
利用可能額が減っている原因として「支払日前で未確定の利用額が積み重なっている」場合もあります。セゾンカードでは支払日前後で一時的に限度額に余裕がないこともあるため、「締め日・引き落とし日」もあわせて確認しましょう。
不明な引き落としが気になる場合は、以下の対応を行うと安心です。
- カード裏面の問い合わせ先に連絡
- 利用通知設定をONにする
- カード利用を一時停止する機能の活用
まとめ:まずは明細と仮押さえをチェックしよう
クレジットカードの利用可能額が急に少なくなったと感じたとき、多くの場合は仮押さえや未決済分の影響によるものであることがほとんどです。焦って「不正利用かも?」と疑う前に、まずはアプリやWeb明細で利用状況を確認しましょう。
それでも納得できない場合は、迷わずカード会社に連絡を。自分のカードの動きを把握することが、トラブル防止の第一歩です。
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