社会人としての第一歩を踏み出すと、将来のリスクに備える保険について考え始める人も多いはず。特に「国民共済」や「県民共済」は手頃な掛け金で医療や死亡保障が得られるため、新卒にも人気です。しかし、プランが多くて迷ってしまうのも事実。この記事では、初めて保険に入る新卒の方に向けて、必要な保障と共済の選び方、終身保険や火災保険のタイミングなどをわかりやすく解説します。
新卒が考えるべき保険の優先順位
社会人になったばかりの20代にとって、必要な保険は多くありません。まずは最低限のリスクに備えることからスタートしましょう。具体的には。
- 入院やケガに備える医療保障
- 万が一の死亡保障(家族に迷惑をかけない程度)
- 通院・手術費用の補填
これらをカバーできる共済(国民共済・県民共済)は、月1,000円〜2,000円程度の掛け金で加入でき、非常にコスパの良い選択肢です。
国民共済・県民共済の違いと選び方
国民共済は全国共通の仕組みで、主に「こくみん共済coop」が提供。一方、県民共済は都道府県ごとの生活協同組合が運営し、保障内容がやや異なります。
選ぶポイントとしては。
- 月掛金に対して保障内容が明確か
- 医療・死亡・障害のバランスが取れているか
- 給付実績や支払いの対応の評判
たとえば「総合保障型」のプラン(月掛金2,000円前後)は、入院・手術・死亡などをバランスよくカバーしており、新卒にはもっとも無難かつおすすめの選択です。
終身医療保険は今すぐ必要?
終身医療保険は「一生涯の医療保障を確保したい人」向けの商品です。ただし、20代で加入する必要性は必ずしも高くありません。
理由としては。
- 健康保険+高額療養費制度でカバーできる
- 保険料は若いうちは安いが、家計に余裕が出てからでも遅くない
- 転職や結婚など、将来の変化に応じて見直すことができる
まずは手頃な共済型で医療保障を確保して、終身保険は30代以降に再検討するのがおすすめです。
火災保険はいつ必要になる?
火災保険は、原則として賃貸や持ち家に住む際に必要です。多くの賃貸契約では火災保険加入が義務付けられており、不動産会社経由で自動的に加入しているケースがほとんどです。
したがって、現時点で火災保険を別途検討する必要は少ないですが、自分で選ぶ場合は、家財補償の内容や水災・盗難への備えも確認しておくと安心です。
自分に必要な保険を見極めるためのチェックリスト
- 自分に扶養家族がいない(死亡保障は最小限でOK)
- 貯金がまだ少ない(医療費の備えは共済型が有効)
- 健康状態に不安がない(今後の見直しも柔軟にできる)
- 毎月の支出にゆとりがない(掛け金は1,000〜2,000円以内が目安)
このような条件に当てはまる場合は、共済型+貯金を優先する方針が合理的です。
まとめ
新卒の社会人が保険を検討する際は、まず「医療費の備え」と「最小限の死亡保障」を意識するのがポイントです。国民共済や県民共済の総合保障型プランは、低コストでバランスの良い内容が魅力。終身医療保険や火災保険はライフステージに応じて柔軟に考えれば問題ありません。今の自分に合った“無理のない保険選び”から始めてみましょう。
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