資産管理アプリ「スマートライフデザイナー」を使ってSBI証券と連携している方の中には、連携が一時的に切れたあと再連携した際に「過去の資産データが見られない」と戸惑う方もいるかもしれません。本記事ではその理由と、今後の管理の工夫について解説します。
スマートライフデザイナーと証券口座のデータ連携の仕組み
スマートライフデザイナーは、マネーフォワードが提供する資産管理サービスで、銀行や証券口座などを自動連携することで一元的な可視化を可能にしています。
連携された金融機関のデータは、基本的に「現在の残高」と「最近の取引履歴」に基づいて取り込まれます。ただし、各金融機関によって取得可能な履歴期間は異なり、SBI証券では最大で過去1~2か月程度しかさかのぼれないことが一般的です。
連携解除と再連携で起きる過去データの消失
一度SBI証券との連携を解除し、再度連携した場合、スマートライフデザイナーの仕様上、過去に取り込まれていた履歴情報は保持されません。新しい連携は「新規連携」とみなされ、データはその時点からの取得となります。
つまり、過去に取得されたデータは引き継がれず、復元も不可であることが現仕様の制限です。
過去のデータを保存・管理するための代替方法
スマートライフデザイナー単体ではデータの永続保存が難しいため、以下のような対策が推奨されます。
- PDFやCSVでバックアップ: SBI証券の取引履歴や資産推移を定期的にPDFまたはCSVでダウンロードしておく。
- 月次スクリーンショット: アプリやウェブ版で月末時点の資産推移画面を保存しておく。
- 他の資産管理ツールと併用: MoneytreeやZaimなど複数の資産管理ツールを活用し、冗長性を確保する。
連携エラーが起きやすい原因と対処法
SBI証券とスマートライフデザイナー間で連携エラーが発生する場合、次のような原因が考えられます。
- ログイン情報の変更(パスワードや二段階認証)
- SBI側のメンテナンス
- スマートライフデザイナーの一時的な障害
こうした際は、アプリのヘルプセンターや最新の障害情報を確認するほか、ブラウザ版からの再連携を試すことも有効です。
まとめ
スマートライフデザイナーとSBI証券の連携では、一度連携を切ると過去データは失われてしまいます。現時点で過去履歴の復元機能は存在しないため、PDF出力やスクリーンショットなどで手動保存を習慣化することが大切です。安定した資産管理のためには、複数サービスの併用や定期的なバックアップも検討しておきましょう。
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