「遊び用」と「生活費用」に口座を分けることで、お金の管理がしやすくなり、無駄遣いの防止にもつながります。しかし、2つの口座をどのように作るのがベストなのか、「同じ銀行で2口座持つか?」「別々の金融機関にすべきか?」と悩む人も多いのではないでしょうか。この記事では、それぞれのメリット・デメリットを比較しながら、目的別に最適な口座の分け方を解説します。
同じ銀行で口座を2つ作るメリット・デメリット
まず、1つの金融機関で複数口座を持つ方法について見てみましょう。
主なメリット:
- アプリやネットバンキングで一括管理ができて便利
- 振込や資金移動が即時・無料でできるケースが多い
- 通帳記帳やATM操作に慣れていれば使いやすい
主なデメリット:
- 一部の銀行では個人で複数口座の開設ができない、もしくは目的に制限がある
- カードのデザインや機能が似通っていて混同しやすい
たとえば、ゆうちょ銀行や一部のネット銀行では、原則として1人1口座までしか開設できない決まりがあります。一方、楽天銀行やPayPay銀行では複数口座が不可のため、別銀行での開設が現実的となる場合もあります。
異なる銀行で分けるメリット・デメリット
次に、異なる銀行で口座を2つ開設する方法です。遊び用と生活用で銀行そのものを分けることで、心理的にもお金の使い分けがしやすくなります。
主なメリット:
- 視覚的・物理的に明確に使い分けられる
- 利用目的に応じて、金利やサービスの特徴を使い分け可能
- 一方の口座を無理にいじらなくなる=浪費防止に直結
主なデメリット:
- 資金移動に振込手数料がかかることがある
- 管理アプリや通帳が分かれて煩雑になる可能性も
たとえば、生活費用はATMが多くて手数料が安い「ゆうちょ銀行」、遊び用はポイント還元が高い「楽天銀行」といったように、用途に合わせた戦略的な使い分けがしやすくなります。
目的別に見るおすすめの分け方パターン
どちらの方法が良いかは、あなたの生活スタイルや使い方によって異なります。以下にタイプ別のおすすめ例を紹介します。
- 管理が面倒なのが嫌な人:同じ銀行内でサブ口座を作る(楽天銀行「目的別口座」など)
- お金の区切りを強めたい人:別銀行に分けて口座ごとに目的を明確に
- 貯金と浪費を完全に分けたい人:片方はキャッシュカードやアプリを持たず“見えない貯金口座”に
このように、自分の金銭感覚に合わせた設計が成功のポイントになります。
実例:筆者が実際に分けている2口座の使い方
たとえば筆者の場合、生活費用に「住信SBIネット銀行」、遊び用に「PayPay銀行」を利用しています。生活費用口座には給与が入り、家賃・光熱費・食費などを引き落とす一方、遊び用口座には毎月決まった金額(2万円)を自動振込して設定。
PayPay銀行のデビットカードを紐づけておき、その中でしか遊び費は使わないとルールを決めることで、使いすぎの予防が自然とできています。
まとめ:口座を分ける目的を明確にし、自分に合った方法を選ぼう
お金の使いすぎを防ぐために口座を2つに分ける方法はとても有効です。同じ銀行で一括管理する方法も便利ですが、明確な線引きをしたい場合は別会社での開設もおすすめです。
どちらにせよ、「何のために分けるのか」「自分が管理しやすいか」を意識して設計することが、続けられる仕組みづくりにつながります。
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