家計簿をつけていると、「今月買ったけど来月使うもの」はどちらの月に記録すればいいか迷うことがあります。この記事では、正確かつ続けやすい家計管理のために、費用の記録タイミングについてわかりやすく解説します。
家計簿の目的を明確にしよう
まず大切なのは、家計簿をつける目的をはっきりさせることです。目的によって「記録のタイミング」は変わります。
たとえば「お金の流れを把握する」ことが目的なら、実際にお金を支払った日を基準にするのが一般的です。一方、「生活費の実態を管理したい」なら、使った日を基準にするのも選択肢です。
支出ベース(現金主義)の記録方法
もっともシンプルで多くの人が採用しているのが「支出した日=記録する日」という方法です。この方式では、買った日がたとえ月末であっても、その月の支出として家計簿に記録します。
たとえば、5月31日にスーパーで6,000円分の食材を購入した場合、その食材が6月に使われるものであっても、5月の支出として記録します。実際に財布や口座からお金が出ていったタイミングが重要だからです。
消費ベース(発生主義)の記録方法
一方、企業の会計に近い「消費ベース」での記録もあります。これは「使った月」に費用を振り分ける方法です。
たとえば、保存食や日用品をまとめ買いした場合、実際に使用する月に按分(あんぶん)して記録します。5月末に買って6月から使う食材は、6月の支出とするわけです。やや手間はかかりますが、生活費の実態をより正確に把握できます。
どちらの方法が正解?選び方のポイント
結論から言うと、どちらが正しいというわけではありません。「家計簿をつける目的」と「継続のしやすさ」を基準に選ぶのが大切です。
初心者や続けることを重視するなら、シンプルな支出ベースがおすすめです。一方で、費用ごとに使った月を明確に管理したい場合や、より詳細な分析をしたい人は消費ベースを検討してもよいでしょう。
ケース別の実例で比較してみよう
ケース1:月末に買った食材(6月から使用)
・支出ベース:5月の支出として記録
・消費ベース:6月の支出として記録
ケース2:まとめ買いした洗剤(2ヶ月使用)
・支出ベース:購入月に全額計上
・消費ベース:2ヶ月に分けて半額ずつ計上
記録のルールは統一しよう
いずれの方法を選ぶにせよ、同じルールで統一して記録することが重要です。途中でルールが変わると、比較や分析がしづらくなります。
また、家計簿アプリを利用している場合は、入力項目や分類が支出ベースで設計されていることが多いため、アプリの仕様にも注意しましょう。
まとめ:目的に合った記録方法で家計簿を続けよう
「今月買ったけど来月使うもの」は、支出ベースなら今月、消費ベースなら来月に記録します。どちらを選んでも構いませんが、自分の家計簿の目的やスタイルに合わせて一貫性を持つことが大切です。続けやすく、振り返りやすい家計簿を目指しましょう。
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