海外転出後も年金任意加入する?社会保障協定国での実例とメリット・デメリット

年金

海外転出前に年金任意加入を考える方に向けて、加入による将来の年金額の増加や、実際に海外在住者がどう判断しているかを具体的に紹介します。

社会保障協定国での年金任意加入とは

日本と社会保障協定を結んでいる国では、公的年金制度の二重加入を避けることができます。そのため、現地の年金に加入すれば日本の年金は任意加入になります。

任意加入は自由ですが、選択することで将来の日本年金額が増える可能性があります。

任意加入のメリットと具体的な増加イメージ

メリットは、将来受け取る年金への上乗せ効果です。たとえば1年間任意加入すると、年金額は月1,500~2,000円程度増えるケースもあります。

仮に10年加入すれば、年間で1.8万円~2.4万円、20年なら年間3.6万円~4.8万円の上積みが期待できます。

デメリット:任意加入の負担と機会コスト

任意加入の保険料は通常の厚生年金加入者と同等で、月額2万円前後になります。生活コストや為替変動を考慮すると、負担が大きいと感じる人もいます。

また、現地年金制度とのバランスや納税先の手続きにも注意が必要です。

海外在住者の声:現地で任意加入した人・しなかった人の実例

【実例①:欧州在住・30代男性】赴任中に5年間任意加入し、月額1,800円の上乗せを期待。帰国後、+10万円ほど上乗せされました。

【実例②:東南アジア在住・40代女性】現地国の年金に満足して任意加入せず。「生活費を優先し、帰国後も不安がなかった」と話します。

判断のポイント:任意加入すべき人はどんな人?

長期滞在者や将来的に年金支給割合が気になる人は、任意加入のメリットが大きくなります。

逆に、短期・中期滞在予定で、現地年金で十分と考える人は、無理に加入せず資金計画重視でも問題ありません。

手続き方法と必要な手順

住民票を残す形で市役所へ「脱退届」を提出せず任意加入を継続。

手続き後は毎年納付案内が送付されるので、滞納せず納付し続けることが大切です。

まとめ

任意加入することで将来の日本年金額に上乗せが期待できますが、保険料負担も重くなります。社会保障協定国で暮らすなら、現地年金と合わせたトータル判断が重要です。

ご自身の海外滞在期間、生活費の余裕、将来のライフプランを総合的に考えて選択しましょう。

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