信用金庫の定期預金キャンペーンを上手に活用する方法｜金利と期間で分散も検討を

信用金庫の夏のキャンペーンを活用して、預金を有利に運用したいと考える方は少なくありません。とくに金利や期間が異なる定期預金の選択肢があると、どのように預けるか迷うものです。この記事では、異なる条件の定期預金を比較しながら、戦略的な資金配分の考え方を解説します。

定期預金を選ぶときの基本的なポイント

まずは定期預金の選び方の基本を押さえておきましょう。注目すべきポイントは主に次の3点です。

• 金利の高さ（年利）
• 預入期間の長さ
• 途中解約のしやすさ

たとえば年利0.72%と0.65%の差はわずかに見えますが、運用額が大きいと利息差も無視できません。また、3年と5年という期間差は、金利上昇局面ではリスクにもなり得ます。

A信用金庫とB信用金庫のキャンペーン比較

今回の例では、A信用金庫が3年で金利0.72%、B信用金庫が5年で金利0.65%の定期預金を提供しています。預金額はAに300万円、Bに700万円です。

利息試算（単利ベース）

見ての通り、B信用金庫のほうが期間が長い分、利息も多くなります。ただし、途中で金利が大きく上がる局面があれば、5年拘束されるリスクも伴います。

リスク分散のための資金配分戦略

今後の金利動向が不透明な場合には、期間の異なる定期預金をうまく使い分けてリスク分散する方法が有効です。たとえば以下のような戦略が考えられます。

• A信用金庫に300万円をそのまま3年定期へ
• B信用金庫の700万円のうち、350万円を5年定期、残りは普通預金や短期定期で保留

このようにすると、金利上昇時にも再投資の機会を残しつつ、長期での安定運用も狙えます。

定期預金の途中解約に注意

定期預金は途中で解約すると、通常の金利よりも大幅に低い「中途解約利率」が適用されることがほとんどです。たとえば、契約当初の0.65%が、解約時には0.01%程度になる場合もあります。

そのため、必要になる可能性のある資金は長期定期に預けないのが基本です。急な出費に備えるためにも、一定額は流動性の高い普通預金に残すのが安心です。

まとめ：短期・長期を組み合わせた柔軟な運用を

信用金庫の定期預金は金利が魅力的な一方で、運用期間が固定されるため、金利変動リスクや急な出費への対応力に限界があります。今回のように金利や期間が異なる商品がある場合には、一部を短期定期に、一部を長期定期にといった戦略的な分散を心がけましょう。

また、定期預金以外にも個人向け国債や積立型の金融商品も選択肢に入れることで、より柔軟で安全な資産運用が可能になります。