日本では核家族が主流になりつつありますが、三世代以上が同居する大家族もまだまだ健在です。中でも17人という超大家族ともなると、家計のやりくりはまさに企業レベル。今回は、実際の収支例を元に、大家族家計の内訳と管理の工夫について詳しく見ていきます。
17人家族の収入構成:家計を支えるのは一人だけではない
このご家庭では、世帯主が月670万円を家計に入れ、さらに妻・妻姉・妻妹・義母の4人が合わせて76万円を拠出しています。合計746万円の家計予算は、人数が多いとはいえ、相当な規模です。
このように収入が分散されているのは、大家族ならではの強みとも言えます。働ける人がそれぞれの役割に応じて貢献することで、家計に余裕を生み出しているのが特徴です。
支出の中で注目すべきは「食費」と「医療費」
月21万円の食費は一見高額に感じられますが、17人分と考えれば1人あたり約1.2万円。むしろコストパフォーマンスが高いといえるでしょう。
また、医療費が月10万円かかっているのは、妻らの産婦人科受診が理由。こうした家族のライフステージの変化による一時的な出費も、事前に予測できていれば家計の安定に寄与します。
大家族ならではの支出カテゴリとその工夫
- 水道光熱費:6.5万円。人数が多い分使用量も多いが、まとめて契約することで割安になるケースも。
- 交通費:9万円は6か月定期の1ヶ月分の積立。長期スパンで考えた資金管理の好例。
- ケータイ代:2ヶ月分で6万円。1人あたり月1,765円程度なら節約努力が見られる。
大家族の場合、支出項目も通常の家庭より多岐にわたるため、それぞれの費用を「見える化」して把握するのが鍵です。
支出ゼロも重要な家計戦略
この家庭では、被服費が0円という記録も見られます。全員が服を買わなかったというのは極端な例かもしれませんが、「買わない月を設ける」という方針は、固定費削減の手法として有効です。
必要がある月と、そうでない月を分けることで、年間支出のバランスを取る工夫もできます。
家計簿を活用した情報共有と安心感
大家族においては、支出の可視化と情報共有が極めて重要です。エクセルや家計簿アプリを使って、誰がどれだけ使っているか、いつ、何に使ったかを記録しておくと、無駄な出費を減らす手助けになります。
まとめ:家族みんなで支えるのが、大家族の家計運営
家計を一人で担うのではなく、家族全体で分担することで、家計は安定しやすくなります。支出を細かく記録し、どこにどれだけお金が流れているのかを把握することで、大家族でも無理なく生活することが可能です。
今回紹介した実例のように、現実的な工夫やルールを取り入れることで、17人という大家族でも賢くやりくりができるという事例は、非常に参考になるでしょう。
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