引っ越しをしたあと、「任意保険の住所変更って必要?」「ナンバープレートは変えたほうがいい?」と悩む人は意外と多いものです。保険料の支払いはしていても、登録情報が旧住所のままだと、いざというとき保険金が支払われないリスクがあるかもしれません。この記事では、自動車保険における住所変更やナンバー変更の必要性について詳しく解説します。
引っ越したら任意保険の住所変更は必要?
結論から言えば、任意保険に登録している住所は、引っ越し後すみやかに変更する必要があります。保険会社は契約者の「使用の本拠地」(=主に車を保管する場所)に基づいて保険料を算出しており、地域によって保険料が異なるためです。
例えば、都市部と地方では事故率に差があるため、同じ車でも保険料に違いが出ます。登録情報が古いままだと、「告知義務違反」とみなされ、事故時の保険金支払いに影響する可能性があります。
ナンバープレートの変更は必要?
引っ越しで「使用の本拠地(主に車を使う場所)」が変わった場合、原則としてナンバープレートも変更する必要があります。これは自動車登録に関する法律(道路運送車両法)に基づいており、住所変更後15日以内に運輸支局で手続きが必要です。
ナンバーが変わっていないこと自体で罰則があるわけではありませんが、事故やトラブルの際に「住所変更していない=使用実態と異なる」と判断されると、保険の支払いに影響することがあります。
住所やナンバー変更をしなかった場合のリスク
リスク1:保険金が減額されたり、最悪の場合「支払い対象外」と判断されるケースがあります。
リスク2:任意保険の契約が解除されることも。重大な告知義務違反とされる恐れがあるため注意が必要です。
リスク3:更新時の通知が旧住所に届かず、気づかずに失効することもあります。
住所変更・ナンバー変更の手続き方法
【任意保険の住所変更手順】
- 保険会社のマイページやコールセンターに連絡
- 新しい住所・使用の本拠地を登録
- 必要に応じて保険料が再計算される
【ナンバープレートの変更手順】
- 陸運局で「変更登録申請書」を提出
- 車検証・印鑑・本人確認書類などを用意
- 変更後のナンバーを取り付ける(希望ナンバーも可)
なお、保険会社と自動車登録の変更は別々に手続きする必要があります。
実例:住所変更していなかったことで起きたトラブル
あるCさんは、他県に転居後も保険会社に住所変更を伝えておらず、保険料もそのまま継続していました。半年後、事故に遭った際、保険会社から「保険料計算の地域が違っていた」と指摘され、一部自己負担となったケースがあります。
また別のDさんは、更新時の書類が旧住所に届き、気づかずに保険が失効。事故後に「無保険」扱いとなって多額の負担を強いられました。
まとめ:住所・ナンバー変更は早めの対応が安心
引っ越し後は、任意保険の住所変更・ナンバー変更の両方をすぐに対応することが大切です。どちらも放置しておくと、事故時のトラブルや思わぬ自己負担につながる可能性があります。
「すでに保険料を払っているから大丈夫」ではなく、契約内容の整合性を保つことで、いざというときに確実に補償が受けられるように備えておきましょう。
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