パート勤務の雇用保険は勤務時間で変わる？週15時間未満になったときの注意点と対処法

パートタイムで働く方にとって、雇用保険の加入条件や変更は大きな関心事です。特に勤務時間の変更によって保険の適用がどうなるのか、混乱することも少なくありません。この記事では、週の勤務時間が減った場合に雇用保険がどうなるのかを詳しく解説します。

雇用保険の加入条件とは？

雇用保険に加入するためには、原則として「週所定労働時間が20時間以上」である必要があります。また、31日以上の雇用見込みがあることも条件の一つです。

つまり、週に20時間を下回ると原則として雇用保険の対象外になるということになります。

たとえば、これまで週5日・1日5時間勤務で計25時間だった方が、週3日・1日5時間で計15時間になると、雇用保険の加入条件を満たさなくなります。

その結果、7月以降の勤務体制では自動的に雇用保険の対象外となる可能性が高いです。

例外的に、休業など一時的な労働時間の短縮であれば、雇用保険の加入が継続されるケースもあります。これは「事業主が一時的な措置として申告」し、職安の判断を仰いだ場合です。

ただし、恒常的な労働時間の変更（契約変更）が行われた場合は対象外となることが一般的です。したがって、雇用主に相談し、変更内容の扱いがどうなるのか確認が必要です。

たとえ雇用保険の対象外となったとしても、それまでに積み立てていた被保険者期間は失われるわけではありません。離職後に受給資格を得る際には、過去2年間の被保険者期間が必要になる場合があります。

したがって、保険から外れた後も過去の記録は大切に保管しておきましょう。

雇用保険の対象となるように勤務時間を調整してもらう交渉や、他のパート先を検討するのも一案です。もしくは、働ける時間を少し増やして週20時間を確保するなどの対応も可能です。

また、厚生労働省の雇用保険ページなどで最新情報を確認しておくことも重要です。

週の労働時間が20時間を下回る場合、原則として雇用保険の適用外になります。継続を希望する場合は、一時的な変更か恒常的な契約変更かによって判断が異なるため、まずは雇用主に確認し、必要に応じてハローワークで相談するのが良いでしょう。

雇用保険は失業時や育児・介護における大切なセーフティネットです。制度の仕組みを理解し、必要な保障をしっかりと確保していきましょう。