通帳記帳は銀行取引の履歴を確認するために欠かせない作業ですが、特に通帳を繰り越さずに自分で新しい通帳を用意したい場合、「記帳の重複」や「未記帳分の扱い」が気になる方も少なくありません。今回は、みずほ銀行を例に、通帳記帳の仕様と新しい通帳を使う場合のポイントを詳しく解説します。
通帳の記帳とは何か?仕組みを簡単に解説
通帳記帳はATMや窓口で、取引の履歴を印字する作業のことを指します。記帳機は通帳に印字された最終記帳行を読み取り、そこから未記帳の取引を順番に記録していきます。
例えば、ATMで最後に「○月○日 入金5,000円」まで記帳されている通帳を入れた場合、それ以降の未記帳取引(例:引き落としや振込)が続けて印字される仕組みです。
繰り越し処理とは?みずほ銀行の仕様
みずほ銀行では、通帳のページ数がいっぱいになった場合、自動的に「繰越通帳」が発行されます。これは旧通帳の続きとして、新たな通帳に未記帳分が自動的に記帳されていく仕組みです。
繰越通帳には前の通帳で既に記帳済みの内容は再度印字されません。あくまで「未記帳分のみ」が新しい通帳に反映されるという点がポイントです。
自分で新しい通帳を用意する場合の注意点
もしみずほ銀行で繰越手続きによらず、2冊目の通帳を新規に発行して使い始めた場合、記帳機はその通帳に「最新の記帳日がない」と判断します。その結果、1冊目の通帳に既に記帳されている内容も、新しい通帳に再記帳されてしまう可能性があります。
この場合、1冊目と2冊目の両方に同じ取引が記帳されることになるため、「ダブってしまった」と感じる人もいるかもしれませんが、これはシステム上の仕様によるものです。
記帳内容の重複は問題になる?
記帳が重複したからといって、口座の中の金額が二重計上されるわけではありません。あくまで「印字」の話なので、実際の残高や取引には影響はありません。
ただし、家計簿アプリなどに転記している方や、帳簿管理をしている場合には、同じ取引が2度記録されないよう注意が必要です。
みずほ銀行でのおすすめの対応方法
・通帳を最後まで使い切った場合はATMや窓口で繰越通帳の発行を依頼するのがベストです。
・どうしても新しい通帳を自分で作りたい場合は、旧通帳の最終記帳日から以降の取引のみ記帳されるよう銀行に確認しながら進めることをおすすめします。
また、通帳記帳を省略したい方は、みずほダイレクト(ネットバンキング)や通帳レス口座の利用も検討すると良いでしょう。
まとめ:通帳記帳は仕組みを知って賢く管理
みずほ銀行の通帳記帳においては、「繰越」か「新規作成」かによって、記帳内容の扱いが変わってきます。基本的には記帳済みの内容が再度印字されることはありませんが、繰越ではない方法で通帳を切り替えた場合、重複記帳が起こる可能性がある点には注意が必要です。
不安がある場合は窓口で相談するのが確実。記帳の仕組みを理解して、スムーズに通帳管理を行いましょう。
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