生命保険に関するアドバイスで「若いうちに加入したほうが安く済む」という言葉を耳にしたことがある方も多いでしょう。この記事では、実際に若いときに生命保険に入ることで保険料がどう変わるのか、そしてその選択が本当に「お得」なのかをわかりやすく解説します。
生命保険の保険料は年齢で決まる
生命保険の保険料は基本的に加入時の年齢と健康状態を元に算出されます。若いほど死亡リスクが低いため、同じ保障内容でも保険料が安くなる傾向にあります。
例えば30歳で加入する定期保険が月額5,000円だった場合、同じ条件で20歳で加入すると月額3,800円といった具合に、年齢が若いほうが負担は軽くなります。
総支払額は若い方が安くなるのか?
「20歳で加入して70歳まで支払う場合」と「30歳で加入して70歳まで支払う場合」を比較すると、単純に支払う期間が10年長い20歳加入者の方がトータルの支払額は高くなりそうにも思えます。
しかし実際には月々の保険料の差が大きいため、最終的な総支払額でも20歳加入者の方が安くなるケースもあります。
例:
・20歳加入:月額3,800円 × 600ヶ月(50年間)=2,280,000円
・30歳加入:月額5,000円 × 480ヶ月(40年間)=2,400,000円
このように若く加入することで、長期の視点で見れば総支払額を抑えることも可能です。
若いうちに入るメリットとデメリット
若いうちの加入には以下のようなメリットがあります。
- 保険料が安く設定される
- 持病や健康上の問題がないため、加入しやすい
- 万が一の備えを早期から持てる
ただし、長期間支払う必要があるため、ライフプランの変化(結婚、転職、住宅購入など)によって保険の見直しが必要になることもあります。
年齢ごとの加入の考え方
20代では収入や将来の見通しがまだ不安定なことも多いため、必要最小限の保障を低額で持つことを意識しましょう。30代以降は家庭を持ったり、子どもができたりすることが多くなるため、保障内容を充実させる時期にあたります。
そのため、20代で必要な保障を確保しつつ、30代で見直すというステップが合理的です。
定期保険と終身保険で違う考え方が必要
若いうちに加入することの「お得さ」は、定期保険と終身保険のどちらかでも変わります。
- 定期保険:期間限定、若いうちは保険料が安くコスパ良好
- 終身保険:保険料が一定、若いうちに加入すると安い保険料でずっと維持できる
特に終身保険の場合、20代で入ると保険料が非常に安くなり、長期での支払いを考えた際に大きなメリットになります。
まとめ:若くして加入するのは「安心」と「節約」両面で有利
「若いうちに保険に入ると安く済む」は、掛金の単価だけでなく、総支払額や長期的な保障の安定性を見た場合にも一理ある考え方です。
- 若いときの加入は保険料が安く、健康リスクも低いため加入しやすい
- 総支払額でも長期的に見ると有利になる場合が多い
- ライフイベントごとに見直す柔軟性も大切
自身のライフプランや収支に応じて、早い段階から検討してみる価値は十分にあるでしょう。
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