社会人になると自由に使えるお金が増える一方で、ジュースやお菓子、お酒、タバコといった“嗜好品”への支出が気になる人も少なくありません。実際、毎月どのくらいの金額を費やしているのか?今回は実例を交えながら、平均的な支出額や節約のヒントについて解説します。
社会人の嗜好品支出の平均額はどのくらい?
総務省の「家計調査(単身世帯)」によると、嗜好品(菓子類、飲料、酒類、たばこ)への支出は、20代〜40代の社会人で月あたり5,000円〜15,000円が一般的です。
特に次のような傾向が見られます。
- ジュース・お茶などの飲料:月2,000円前後
- お菓子:月1,500円〜3,000円
- 酒類:月3,000円〜6,000円(晩酌習慣ありの場合)
- たばこ:月5,000円〜8,000円(1日1箱換算)
これらを合算すると、月1万〜2万円ほど使っているケースも珍しくありません。
社会人年数別の傾向と意識の違い
支出傾向は「社会人何年目か」によっても変わってきます。以下に例を紹介します。
- 1〜3年目:交際費が多く、お酒やコンビニ利用が増えやすい
- 4〜6年目:健康志向が出始め、タバコや甘い物を控える人が増加
- 7年目以降:家庭を持つ人も多くなり、家計意識が強くなる
実際に「社会人8年目、月の酒代8,000円→断酒で0円に」「社会人2年目、毎日タバコで月12,000円」など、年次ごとの価値観やライフスタイルの違いが表れています。
実例紹介:リアルな月間支出内訳
以下にいくつかの実例を紹介します。
年次 | 職種 | 月の支出(合計) | 内訳 |
---|---|---|---|
社会人1年目 | 営業 | 13,000円 | お菓子:2,000円 / 飲料:2,500円 / 酒:6,000円 / タバコ:2,500円 |
社会人5年目 | SE | 6,500円 | お菓子:1,500円 / 飲料:1,500円 / 酒:3,000円 / タバコ:なし |
社会人10年目 | 公務員 | 3,000円 | お菓子:1,000円 / 飲料:2,000円 |
個人差はありますが、「何となくで使っていたが、合計してみたら驚く額だった」という人も多いようです。
知らぬ間に増える「ちりつも支出」に注意
コンビニで買うペットボトル飲料(1本150円程度)を毎日買うと、月20営業日で約3,000円。缶ビール(350ml)を週末2本飲むと月約2,000円。これだけで5,000円近くになります。
タバコも1日1箱(600円)で月約18,000円、年にすると21万円以上の出費になります。
“ちょっとずつ”が実は一番コストがかかっていることに気づくのが、見直しの第一歩です。
節約のコツと無理なく見直す方法
- 飲料はマイボトル持参で月2,000円節約
- お菓子はまとめ買いで単価を下げる
- 「平日は禁酒」など曜日ルールを設ける
- たばこは「本数制限→電子タバコ→禁煙」など段階的に
いきなりゼロにするのは難しいため、“ゆるい節約”を長く続けるのが効果的です。
まとめ:自分の使い方を知ることが第一歩
ジュース・お菓子・酒・タバコにかかる月の支出は、平均で5,000〜15,000円。しかし人によってライフスタイルや価値観が違うため、「高い・安い」よりも「自分にとって満足度があるか」が大切です。
まずは1カ月の支出をざっくり記録してみることから始めましょう。数字にしてみることで、改善点や節約の余地が見えてきます。
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