マイナンバーカードの健康保険証利用に関連して送られてくる「資格情報通知書」。中でも注目すべきは、その中に記載されているアクセスコードです。しかし、その役割や保管の必要性が不明で戸惑う方も少なくありません。この記事では、このアクセスコードの意味と活用方法、そして保管すべきかどうかを解説します。
アクセスコードとは何か?
資格情報通知書に記載されているアクセスコードは、マイナポータルなどの行政サービスにアクセスする際、一部のサービスで本人確認手続きに使用するためのコードです。通常は、健康保険証としてマイナンバーカードを利用するための設定確認や変更などの場面で使われる可能性があります。
例えば、資格確認に関するWebページなどで本人確認が必要な手続きの際に、アクセスコードが要求されることがあります。ただし、現時点では利用頻度はそれほど高くありません。
マイナンバーカードとの関係性
2021年以降、マイナンバーカードを健康保険証として使う仕組みが本格稼働しました。これにより、健康保険証の提示が不要になり、医療機関ではマイナカードを使った本人確認が可能となっています。
しかし、健康保険の加入情報自体は「資格情報通知書」として別送され、そこに記載されているアクセスコードが、システム上の紐づけに関連する可能性があるのです。これは、特に保険者が健康保険組合や共済組合の場合に重要です。
アクセスコードの用途例
現時点での主な用途は以下の通りです。
- マイナポータルでの保険情報閲覧時の認証要素として利用されることがある
- 保険組合の特定サービスサイトで個人情報を連携する際の識別用
- 第三者への情報提供時に一時的な認証コードとして使用されるケース
ただし、必ずしも全員が使う場面があるとは限らず、将来的な利活用のために配布されているという側面もあります。
アクセスコードは破棄してもよいのか?
結論から言えば、アクセスコードは破棄せずに保管しておくことを推奨します。理由としては以下の通りです。
- 将来的に本人確認が必要な場面で使用される可能性がある
- 再発行の手続きが面倒で時間がかかる
- 健康保険組合や企業独自のポータルで必要になる可能性がある
とはいえ、現在の段階では使用頻度が高くないため、封筒ごとまとめて保管しておく程度で問題ありません。
資格情報通知書とマイナカードの違いと連携
マイナンバーカードは「本人確認」や「医療機関での健康保険証利用」に使う一方で、資格情報通知書は「どの保険に加入しているか」「保険者番号」「記号番号」などの詳細情報が記載されており、医療機関側がシステムで補完できるようになっています。
保険組合によっては、マイナカードとの連携状態や利用開始日などを独自に記載した通知書を送ってくるケースもあります。これにアクセスコードが付随していることもあるため、どの団体から届いたかを把握することが重要です。
まとめ:アクセスコードは重要な本人確認情報の一部として保管を
健康保険の資格情報通知書に記載されたアクセスコードは、今後行政サービスを利用する際に必要となる場面が想定されています。現段階では頻繁に使うものではありませんが、破棄せずに保管しておくことが望ましいでしょう。
特に、健康保険組合に加入している場合は、団体独自の管理体制も関わってくるため、資格情報通知書は今後も重要な通知文書として扱ってください。
コメント