「ゆうちょの担保定額貯金」に200万円を預けた場合、満期になったときに戻ってくる金額はどのくらいになるのか?というのは、貯蓄を考えるうえで非常に重要なポイントです。この記事では、担保定額貯金の基本的な仕組みや利息の計算方法、そして実際にいくら戻るのかを具体的に解説していきます。
担保定額貯金とは?基本をおさらい
担保定額貯金とは、ゆうちょ銀行が提供している「定額貯金」の一種で、貯金を担保にゆうちょの自動貸付を受けられる仕組みが付いた貯金です。最大の特徴は「半年複利」で利息がつく点と、半年ごとに利息が元本に組み込まれて増えていく点です。
預入期間は1年〜10年まで自由に設定できますが、満期は預入日から10年後とされるのが一般的です。満期まで預け続ければ利息がしっかり増えます。
現在の利率と200万円預けた場合の試算
2024年時点のゆうちょ銀行「定額貯金」の金利は、年0.002%(税引前)とされています。これは非常に低金利ですが、計算方法を理解することで戻ってくる金額が把握できます。
具体的には、以下のように計算されます。
- 元本:2,000,000円
- 年利:0.002%(税引前)
- 税引後利率:約0.00159%(20.315%の税引き後)
- 複利方式:半年複利(年2回の利息加算)
この条件で10年間運用した場合、戻ってくる金額は次の通りになります。
■ 満期時の合計:約2,000,318円(利息は約318円)
つまり、利息は非常にわずかで、「ほぼ元本と変わらない額が戻ってくる」と考えて差し支えありません。
なぜ担保定額貯金を選ぶ人がいるのか?
利息が低いにもかかわらず、担保定額貯金には一定のニーズがあります。それは以下の理由によるものです。
- 自動貸付機能:定額貯金を担保に一時的にお金を借りられるため、いざというときの生活防衛資金として優れている。
- 元本保証:リスクがまったくない安全な資産運用方法。
- 使いすぎ防止:10年満期なので引き出しづらく、強制的にお金を貯められる。
一時的な資産の保全や「とりあえず置いておく」用途として活用されることが多いです。
金利目的なら他の選択肢も検討しよう
「200万円を預けて増やしたい」という目的であれば、担保定額貯金はあまり向いていないと言えます。以下のような高金利のネット銀行も候補になります。
たとえば年0.20%の金利であれば、200万円で年間4,000円(税引前)の利息が得られる計算になります。
まとめ:担保定額貯金は安心重視、利息は極小
200万円をゆうちょの担保定額貯金に10年間預けた場合、戻ってくる金額は約2,000,318円と利息はごくわずかです。
確実性や「貸付担保」目的で預けるには安心ですが、資産を増やす目的であれば、高金利のネット銀行や他の金融商品を検討したほうがよいでしょう。目的に応じて適切な貯蓄手段を選びましょう。
コメント