車の購入時にローンを利用する方は多くいますが、すでに他のローンを抱えている場合、審査に通るかどうか不安になるものです。特にバイクローンやフリーローンなどの借入があると、新たな借り入れに制限がかかるケースも。この記事では、実際の年収・借入額をもとに、300万円の車のローンが通る可能性や審査の判断基準について解説します。
車のローン審査で重視される「返済比率」とは?
自動車ローンの審査で最も重要な要素のひとつが「返済比率」です。これは、年収に対する年間返済額の割合を示すもので、一般的には銀行系ローンでは30%〜35%が上限とされます。
例えば、年収560万円の場合、年間返済の上限は168万円〜196万円程度となり、月々に換算すると約14万円〜16万円が目安です。
すでにあるローンが与える影響
バイクローンの残債140万円と、その他のローン50万円を合わせると、すでに190万円の借入があります。仮にこの返済が月5万円程度であれば、車のローンの返済可能額は残り9万円〜11万円ほどです。
300万円の車のローンを仮に5年(60回払い)で組んだ場合、金利3%で月々約5.4万円。これであれば、返済比率は30%以内に収まり、審査通過の可能性は十分あります。
ディーラー系ローンと銀行ローンの違い
ディーラーローンは提携信販会社を通じたローンで、審査は比較的通りやすく、手続きもスムーズです。一方、銀行系ローンは金利が低い反面、審査基準は厳しめです。
現在の借入状況と返済能力から判断すると、ディーラー系ローンの方が通りやすい傾向があります。銀行ローンに挑戦する場合は、他のローンを繰上げ返済しておくと審査に有利です。
ローン審査を有利に進めるポイント
- 信用情報に遅延や延滞がないか確認
- すでにある借入額を減らす(繰上げ返済)
- 頭金を用意して借入額を減らす
- 月々の返済額が年収の3分の1を超えないようにする
また、「年収の3分の1までしか借りられない」というのは消費者金融などの貸金業法による制限(総量規制)であり、銀行やディーラーの自動車ローンには適用されません。よって自動車ローンの審査は、年収と借入額のバランスで個別に判断されます。
実例:似た条件でローンが通ったケース
年収550万円でバイクローン残高120万円の方が、ディーラー系ローンで250万円の自動車ローンを通過した事例もあります。勤続年数が長い(15年)ことや、信用情報に問題がなかった点が評価されたと見られます。
このように、審査では返済比率だけでなく、職業の安定性や信用情報の履歴も総合的に判断されるため、他のローンがあっても可能性は十分にあります。
まとめ:現在の借入状況でも車のローンは可能性あり
今回のケースでは、年収560万円、既存借入190万円という条件でも、300万円の車のローンは通る可能性があります。審査通過には「返済比率30%以内」「信用情報の健全性」「安定した収入」が鍵となります。
より確実に通すためには、頭金の用意や、借入の一部返済を検討しながら、ディーラー系ローンと銀行系ローンの両方を比較することをおすすめします。
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