社保加入直後にマイナ保険証が使えないときの医療費対応と手続きまとめ

健康保険に新たに加入した直後、マイナンバーカードと保険証の連携が間に合わないことがあります。特に、マイナ保険証用のQRコードが未着の場合、病院で保険証の提示ができず、実費を請求されるケースも。この記事では、そんな状況でどう対応すべきか、事後の返金方法も含めてわかりやすく解説します。

マイナ保険証とは何か：概要と役割

マイナ保険証とは、マイナンバーカードを健康保険証として利用できる仕組みです。顔認証付きカードリーダーにかざすだけで受診情報や薬歴も確認できる便利な仕組みです。

ただし、利用には事前の登録と、保険証との紐付けが必要です。会社での健康保険加入後、保険者（協会けんぽや健保組合など）から届く案内書に記載されたQRコードで連携します。

一般的に、社会保険加入から保険証が手元に届くまでは1〜2週間程度かかります。その間にマイナ保険証用の連携手続きも必要ですが、それも時間を要することがあります。

また、企業によっては保険証の代わりに「資格取得証明書」を先に発行してくれることもあります。これがあれば、病院でも保険証の代わりに提示できます。

保険証やマイナ保険証の利用登録が完了していない場合、病院では「全額自己負担（10割負担）」で診療を受けることになります。ただし、これは後で申請すれば差額が返金されるケースがほとんどです。

病院によっては事情を説明すれば、後日保険証の提示で再計算に応じてくれるところもあるため、必ず受付で状況を説明しましょう。

すでに10割負担で支払ってしまった場合、「療養費払い戻し」の申請が可能です。健康保険証が届いたら、必要書類（領収書、診療明細、保険証の写しなど）を添えて、加入している保険組合に申請します。

申請先は、勤務先の人事や総務課を通じて確認できます。協会けんぽの場合は、最寄りの支部でも受付が可能です。

QRコードが届いていない場合でも、マイナポータルアプリやマイナンバーカード対応のセブン銀行ATMなどを使えば、手動で連携登録が可能なこともあります。

また、マイナンバーカードと健康保険証を直接ひも付けできるオンラインサイトやアプリの利用も検討してみましょう。詳細はマイナポータルの案内ページに記載されています。

健康保険に加入したばかりのタイミングでは、マイナ保険証が使えないこともありますが、一時的な自己負担でも返金手続きが可能なので安心してください。

ポイントは、診療前に病院へ事情説明をすること、領収書や明細を必ず保管すること、保険証到着後速やかに申請手続きをすることです。落ち着いて対応すれば大きな問題にはなりません。