近年、がん・急性心筋梗塞・脳卒中といった三大疾病に対する備えとして、死亡保障に加えて生前保障を重視する方が増えています。本記事では、三大疾病保険を実際に契約している家庭の事例を交えながら、加入理由や保障内容、保険料の実態について詳しくご紹介します。
なぜ三大疾病にも備えるのか?
死亡保障だけでなく、生きている間に病気にかかったときの保障を重視する背景には、治療費の高額化と就労不能リスクが大きく関わっています。
特に現代では、三大疾病を発症しても生存率が上がった一方で、長期療養や休職による収入減が深刻な問題になっており、収入保障や一時金による補填が求められています。
実例①:共働き世帯(40代夫婦・子ども2人)
家族構成:夫45歳・妻43歳・子ども(中1・小3)
年収:夫:680万円 妻:430万円
加入理由:「子どもの教育費がピークを迎える時期に夫が働けなくなった場合を想定して、収入保障を含む三大疾病対応の保険に加入」
保障内容:
・三大疾病保険金:300万円(診断一時金)
・収入保障:月10万円(10年間)
・保険料:月額7,500円
・契約期間:65歳まで
保険商品:チューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムZ」+オプション
実例②:専業主婦と自営業(30代夫婦・子ども1人)
家族構成:夫38歳・妻36歳・子ども(5歳)
年収:夫:450万円 妻:0円
加入理由:「自営業のため、休業中の生活費確保が不安。診断時の一時金で貯蓄を使わず生活を維持したい」
保障内容:
・三大疾病一時金:200万円(1回限り)
・保険料:月額4,200円
・契約期間:終身
保険商品:オリックス生命「がん・三大疾病一時金保険Relief」
三大疾病保険を選ぶときのポイント
- 診断一時金型:発症時にまとまった金額が支給される。治療費・生活費に活用できる。
- 収入保障型:所定の疾病で就労不能になった際に、一定期間または一定年齢まで毎月給付金を受け取れる。
- 保険料と期間:定期型は保険料が安く設定されやすいが、更新時に上がる場合もあるため注意。
保険商品によっては、同じ三大疾病でも「診断確定で支給されるか」「入院または手術を要するか」などの条件に差があります。
商品選びの際に確認したい点
複数回給付に対応しているかどうかは大きなポイントです。一度給付を受けた後も、一定期間経過後に再発した場合に再度給付が受けられるタイプもあります。
また、最近では「がん+心疾患+脳血管疾患」など、三大疾病の中でもより実態に即した分類で給付範囲を明確にしている商品も登場しています。
まとめ:三大疾病への備えは家庭環境に合わせて
三大疾病保険は、単なる医療保障ではなく、家計と生活を支える仕組みとして機能します。家庭構成やライフステージ、職業形態によって必要な保障内容は変わります。
具体的な加入事例を参考にしつつ、ご自身の家族や収支状況に最も適した保障内容を見極めていくことが大切です。特に子育て期や働き盛りの世代には、手厚い保障でリスクに備えることをおすすめします。
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